概要
幼い頃から、青空を自由に飛ぶことを夢見ていた女の子。
ある日、ひょんな出来事からパイロットとして飛行機に乗り込み、ついに憧れの空に飛び立つ!
彼女の前には、澄み渡る青い空と、果てしなく続く真っ白な雲海――。
雄大な空の世界を舞台に、個性豊かな頼れる仲間と、ちょっと厳しいけど優しい先輩と一緒に、ちょっぴりドジな新米パイロットの女の子が「一人前」を目指して頑張っていく、戦場が日常のストーリーです。
☆「空戦シーンから読みたい!」という方は
【第一章 制空権 燕たちの闘い】からお読み下さい!☆
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・本作は「群像劇」の形態で進みます。
・急降下爆撃部隊に所属する主人公を中心に、戦闘機部隊、機甲部隊、砲兵部
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!引き裂かれた国家の命運を賭けて戦うパイロットたちの物語
史実の戦前ドイツを彷彿とさせる悲劇の敗戦国・ヴォルフ共和国。先の大戦で二つに引き裂かれたヴォルフ人同士が近代兵器──それも登場間もない航空機を使って殺し合うという、20世紀の戦史が好きなオタクにはたまらなく刺さる物語。
大編隊を組んで襲来する爆撃機、機関砲の咆哮と共に敵機を墜としていく戦闘機、最前線へ果敢に飛び込んでいく偵察機。無情な空の戦場で織りなされる群像劇はもちろんのこと、文面からパイロット一人一人の荒い息遣いや極限環境下での心音まで聞こえてくるような作品です。
常に神経をすり減らしながら命がけで飛び立つパイロットたち。
先の大戦での傷跡も癒えぬまま、二度目の大戦に巻き込まれていく…続きを読む - ★★★ Excellent!!!こだわりの描写が素敵です!
やはり、小説は良いですね。
”みんなちがって、みんないい”とは、金子みすゞ先生の『私と小鳥と鈴と』の最終フレーズですが、これはどのような創作にも当てはまると思っています。
飛行機への愛は私も防衛太郎先生に負けないと思っておりますが、その愛へのアプローチが異なっており、自分ができない、もしくはしない表現方法が読んでいて誠に気持ちが良いです。
メカニズムと言うものは、全く知らない人には説明してもなかなか本質が伝わりません。どうすれば伝わるか・・・作者の腕の見せ所かと思います。
その点、防衛先生の表現は見事だと思います。
続きを楽しみにしております。頑張ってください。 - ★★★ Excellent!!!空は独りで飛べるものではありません
こちらは無邪気な新米パイロットが周囲の人々との関わりの中で一人の爆撃機乗りとして成長していく物語です。平時の魅力あふれるキャラクターたちの和気あいあいとした心温まる交流と、戦場での陰惨な現実の対比が実に鮮やかで、戦うことの意味を深く考えさせられます。
スピーディーで臨場感あふれる戦闘描写は映画のよう。五感に訴える丁寧な情景描写がキャラクターたちの心情をもリアルに感じさせます。
こういった空軍ものではきちんと描かれることの少ない地上部隊との連携や彼らの活躍が丁寧に描かれているところも本当に素晴らしい。空を飛ぶのはパイロット一人ではとうてい不可能だと痛感しますね。
ミリタリー好きな方もそ…続きを読む