この作品は、作者さまの代表作でもある【ローダ『最初の扉を開く青年』】から約300年前の物語。とはいってもあらすじにある通り、原作を読まずとも新たな物語として読める新作なのです。
現代ファンタジーとありますが、SFっぽさもありつつ純粋なファンタジーという印象が強い今作。
とにかく主人公含め美少女が出てくる作品がお好きな紳士諸君、百合要素が好きな老若男女、ファンタジーが大好物なその他大勢の皆々さま。ここにすべての要素が詰められた上質な物語がありますよ〜!
ここではあえて語りませんが、作品の内容はぜひその目で確かめてみてください。作者さまのキャラクターへの愛もそうですが、この作品を含む、シリーズに対する強いこだわりが伝わってきます。私個人としては【ローダ】も拝読済みで、その面白さはすでに知ってましたが、前日譚ともいえる(300年前ですが)今作【マーダ】は、またひと味違います。
はじめに今作を読んでから【ローダ】にいくもよし、【ローダ】を読んでから【マーダ】に帰って来るもよし! この物語は壮大なファンタジー作品であり、もっともっとたくさんの読者さまに愛されて欲しい作品なのです。
ファンタジー好きの方は、ぜひぜひ読んでみてください(๑•̀ㅂ•́)و✧
🗡🐺狼駄様の作品「マーダ『森の護り人・ファウナ』-ローダ第零章-」は、ファウナの運命が一気に翻弄される冒険の幕開けとして圧倒的な緊迫感を放っています。シチリア島の神聖な森で、平穏無事な日常を過ごしていた彼女が、家族と共に守っていた森を守る役目を奪われ、暗殺者の手により家族を失う――その瞬間、彼女の成長の物語が始まるのです。まだ謎めいた力を秘めたファウナが、魔導書と共に覚醒し、仲間たちと共に戦う姿には、どこか儚くも強い決意が感じられます。すれ違う運命、隠された陰謀、そして彼女自身の力に目覚める瞬間が織り成す世界観には、思わず息を呑んでしまうほどの深みがあります。途中で疲れ果てたファウナが、仲間に支えられながらも新たな試練を迎える予感が、物語をさらにスリリングにしています。どんな運命が彼女を待ち受けるのか、次の展開が待ち遠しい!
のっけから意表を突かれることの連続です。
おお、いきなり激しい、イタリアの島の形が……
お、今度はのどかな物語、あれ? いや、えええええ~!!!!!
主人公のファウナを、いくつもの数奇な運命が襲います。
そんな彼女を守る二人の美女と、そこに迫りくる個性的な能力者や軍人たち。
魔道、剣技、異能の力、それに機械文明にミリタリー。
色んな物が混ざりあって、それでいて全部がキャラ立ちしています。
描写も細やかで、リアリティに富んでいます。
大きなスケールの世界観の中で、自然体で和みキャラの主人公。
先が読めない展開に、ハラハラドキドキしてみてはいかがでしょうか。