ゾンビ……『外因性細胞異常再生症候群』と称されるゾンビのようなゾンビじゃなくてやっぱりゾンビな疾患(?)の謎。ゾンビ大好きな主人公ニニカさんは、自身もゾンビになってしまってゾンビ専門の医者がいるという病院を訪ねます。
そこからゾンビを専門に診る、というアピリス先生と、受付のジョージさんとのゾンビをめぐるお話が始まります。
主人公のニニカさんの、ゾンビ大好き!なキャラクターがとてもいい味を出しており、他のキャラクターたちも個性派ぞろいでみなさん魅力的なので楽しく読み進めていけます。
ゾンビと聞くとおどろおどろしいイメージを持つかもしれませんが、本作ではなかなかコミカルに描かれている場面も多く、ホラー系が苦手な方でも楽しく読めると思います。
おすすめの作品です。
ある日、自分がゾンビになってしまったら?
慌てふためくと思いますが、彼女、ニニカさんはゾンビ好きで動じません。
そして彼女は噂のゾンビ専門医を訪ねていきます。
私、ゾンビになっちゃったんです! と。
そこにいた専門医は想像に反した美少女で、しかも、これはゾンビではありませんとキッパリ告げられます。
外因性細胞異常再生症候群ですと。
ゾンビ好きとして譲れないニニカさんはがっかりしつつも治療を受けます。
ただし、その報酬が――。
ゾンビについて詳しく知りたいとぐいぐい行くニニカさんが診療所に関わり、事件や仲間たちと出会います。
恐怖を追及するホラーとは一味違う風味のゾンビをどうぞお楽しみください!
ゾンビになった女子高生が辿り着いたのは、やる気ゼロの受付おじさん、そして美しすぎる女医が待つ、怪しげな病院。
そこで彼女は、自らがゾンビとなった理由を探るうちに、思いもよらぬ壮大な陰謀の渦へと巻き込まれていきます。
ユーモアたっぷりで明るい語り口ながら、「死」や不可逆の運命という重いテーマがしっかりと描かれる本作。
苦しみや絶望に直面する人々の姿を、ゾンビラブフォーエバーの主人公が独特の視点(?)ではげまし(?)、読んでいてあたたかい光を感じさせる物語です。
シリアスとコミカルが絶妙に絡み合い、「命とは?」「生きるとは?」という普遍的なテーマに触れる。
ゾンビが苦手な私でしたが、ゾンビという枠を超えて面白い作品です!
ゾンビとなった人間が社会に併存する状況────
ゾンビ化は疾患として扱われる────
などなど。
最初は設定の奇異さに目がいくのですが
物語を進行させる原動力はキャラクターです
名前が、まず私的に好み。
村井ニニカとかアピリスとか蘭場メアリとか。こういう話の人物名は、そうこなくては。
そして行動が無軌道。なおかつ各人に適度に謎や背景や動機があり、アクションも豊富で上質。
全体としてはポップなスラップスティック・コメディ仕立てです。
なんかお洒落感あります!
ウェルメイドです。なんか悔しいです。
つらつら思うに。コミカライズとかアニメとかになれば、映える拵えですよ、これは。
軽妙洒脱なキャラクター活劇を求めている皆様はぜひ御一読くださいますように。
ゾンビと医療という異色の組み合わせが光るこの作品、ただの「ゾンビもの」では終わりません!ニニカがゾンビ化を望んだ理由、アピリスの過去、そして陰謀に満ちた世界観が巧みに絡み合い、私たち読者をぐいぐい引き込むストーリー展開が素晴らしいです。特に「外因性細胞異常再生症候群」という設定が妙にリアルで、「ゾンビも医学的に説明できるかも?」と思わせる説得力があります。
また、ゾンビ犬や狼男ゾンビとの遭遇はホラーと冒険のスパイスとなり、息もつかせぬ緊張感を生み出しています。それでいて、ニニカが亡き姉に会いたいという切ない動機や、アピリスの心の傷がしっかり描かれており、キャラクターに感情移入せずにはいられません。金髪の男ダンテとの対峙シーンも圧巻で、まさに「治療」の域を超えた戦いのドラマが展開されます。
医療ドラマとアクション、そしてゾンビ愛(!?)が絶妙に混ざり合った本作、ゾンビ好きにも、そうでない人にもぜひ読んでほしい一作です!
舞台は現代、日本のとある街にて……。
そこでは、ゾンビを生み出す秘術を奪ったある悪人の手により、たくさんの罪なき人々がゾンビに変えらる事件が起きていた。
ゾンビが大好きな女子高生、村井ニニカもその一人。
彼女は一度殺され、その悪人の手にかかり……なんとゾンビの身体に変えられてしまった!?
ニニカはゾンビの治療を行う診療所のメンバーと共に、ゾンビを生み出す首謀者を捕らえ、その陰謀を阻止すべく活動を開始する!!
……と、こうして書くと何だかシリアスでヘビーな感じのストーリーなのに、実際はかなりコミカルなタッチで描かれていて、とても面白いです!
主人公を始め他のキャラクターたちも、過去に一度死んだり肉親を奪われたりと凄惨な経験をしている人が多く、それなりに重い雰囲気になることも多い本作ですが……その中でもギャグとシリアスが絶妙な配分で合わさっており、どちらの雰囲気も楽しめる良作となっていると思います。
そして読んでいると分かる、作者様の溢れるゾンビ愛。
読めば読むほど、「ゾンビ、好きなんだなぁ」というのが、ひしひしと伝わってきます!
異能に目覚めたゾンビたちと、美少女医師とのバトルシーンも必見!
本レビューをご覧の皆様、まずは第一話を読んでみましょう。
起きていることは割と深刻なはずなのに、誰もが思わず笑ってしまうこと間違いなしだと思います( *´艸`)