ウサギと籠の鳥

「私は人を殺しました！でも仕方なかったんです。このままでは私は殺されてしまう。お願いですから誰か助けて！」　恒天観測員・出雲真昼は、孤独な観測基地で機器の点検作業に没頭していた。しかし、ある日突然、誰かに命を狙われているという予感に襲われ、不可解な叫び声が脳裏に響き渡る。彼女は自分が気が狂っているのではないかと思い始める。そんな中、異常事態に気付き始めた真昼は、独りでの戦いを強いられる。果たして真昼は、孤独な観測基地で起こる謎の事件を解き明かすことができるのか？極限の孤独とサバイバルが交差する、緊迫のSFサスペンス。