「私はね」を含む小説

雨が降りしきる夜。 一人、アパートの窓辺に立つ。 窓ガラスに伝う。 網目の水模様。 私の吐息で。 曇るガラス。 そっと。 指で拭うと。 泣き顔の私があらわれた。 ※※※…

いつもの古書店で本を立ち読みしていた私ーー“桜木蒼華”は、一冊の本を手にした。 その本を開くと、私と一緒にいた幼馴染みの“柏木飛翠”は、二人揃って光に包まれた。 目を開けると…

魔法の才を認められ、田舎の村から王都の魔法学園へ入学を果たした少女───レイ。彼女は普通の田舎っ子なのだが、他の人とは違う所が二つあった。それは魔法の才能がずば抜けていることと、…

【一言】ドタキャンされた女子大生が怪談話を確かめに行く話。 【百字】主人公は女友達に遊びの約束をドタキャンされる。しかし、そのおかげでイケメンとデートすることに。やがて流れで怪…

自主企画「【三題噺 #67】「芸」「橋」「石」」の為に書きました。取り壊される小さな橋をめぐる少し不思議な話。

社会人になって数年、突然兄から聞かされた同級生の訃報。 私はいつのまにか忘れてしまっていた、1人の少女に思いを馳せる。

　異星からのスペースデブリ群が太平洋に墜落して二十年。かつて東京メトロと呼ばれた地下トンネル網は水没し、巨大化したブラッドワームの巣窟となった。 　荒廃した東京の地下を、金属牙を…

　八木桜は人より感情の波動が少ない少女であった。学校ではいつも猫をかぶって誤魔化している。生きていても面倒くさいだけ──ある日、彼女はとあるビルの屋上で自殺を計らったが、自分のド…

少し色っぽさもある恋愛をテーマにした二十首連作です。 初恋から愛…そして。 ご感想などいただけますととても嬉しいてす。

(8900字の短編) スカイとマリンは小６と小５。結婚を認めてもらうために既成事実の結婚式の写真を撮ろうとする。北国の港町。真冬の祝日に。工事閉館中の誰もいない海岸線にある神社。…

私はあなたで、あなたは私。 そこは、すべての始まりの場所で、すべての終わりの場所。 最も幸せで、悲しい場所。 白い家、白い部屋。 少年、少女、そして奇妙な男性。 ３人の間にあ…

カクヨムで執筆をした作品で「この作品はこういう理由で苦労した」「ここはうまくいった(自画自賛)」をまとめてみた「後がき集」。私のターニングポイントや高評価だった作品がメインです。…

作者の覚え書き 読者にとっては何の意味もないかも？ でも、私もそうですが、あとがきとか、解説とか、作者自らのそれって結構好きなんですよね だったら、自分もやってみよう そんな…

鉱脈師がたまたま魔素の鉱脈を掘り当て降り注いだことが魔法のはじまりだと言われている。 魔法が徘徊した現在では魔法庁が魔法魔獣魔素その他の管理を統括していた。 古くからこの街には魔…

学院《アカデミア》 それは西域きっての魔術結社にして学び舎。 東西間の長期に渡る戦争に魔術も投入されて久しい世界において、学院は西域側の切り札的存在と目されている。 とはい…

私が人さまに読んでいただくために初めて書いた小説は、SF同人誌企画「お題」に沿ったSFの共作誌でした。処女作のお題は「周囲に隔絶された状況」。「病室」というSF短編でした。 こち…

初めてのチャレンジです。 とっても楽しかったです。 「夏と恋」をテーマにしました。 言葉が複数意味があるのが好きで、花言葉とか石言葉とかにも意味を持たせてます。 蒼玉　　サファ…

暗黒星雲様企画、「第二回エロ短編の集い」に参加したのですが、かなり表現を押さえたのでなかなか上位の評価をいただけませんでした。 なので規約違反して四作目挿入、もとい、投入です！ …

生意気な弟が授業参観で褒められた作文の発表を私にもやりたいと言ってきた。 タイトルは『懺悔』。 多分、この作文を書いた弟より、これを褒めたうちの親の方がおかしい。

※この作品は以前公開した短編『昨日、幼馴染に彼氏ができた。』をモチーフにし、再構築した【連載版】です。 作品URL：https://kakuyomu.jp/works/16817…