ゲーマーの、な・い・し・ょ♡
さいとう みさき
未経験の私も待ちに待ったこの新作ゲーム、今っ!
ぐっふっふっふっ、とうとう、とうとう買っちゃった!
私、
時は20△□年、人類はついに直接脳みそにその全ての五感を伝える技術、通称【VRMMO】を確立させる。
バーチャルリアルティ―と言う技術らしいが、以前はゴーグルとイヤホン、トレースハンドグローブなどでゲームの世界に入り込み遊ぶというスタイルだった。
しかし、脳波に直接影響を及ぼす技術が確立して、五感全てがゲームの世界に入り込み、まるで本当の世界のように体感できると言うようになった。
但し、生理現象とかは流石に処理できないので、トイレに行きたくなったりお腹がすいたりしたらゲームの安全装置が働いて強制停止するようにもなっているので、安全性は高い。
さてさて、私こと
今は自宅でこの技術を使って、仮想教室で授業を受けているご身分。
と言うのも、こんな片田舎から街の高校まで片道2時間以上かかるローカル線の電車に揺られなければならないからである。
今のご時世、少子高齢化の為わざわざ学校まで出向いて授業をする必要は、特別な時以外なくなって、こうして仮想空間で授業を受ければ良いと言う風になっている。
となると、空いた時間にゲーム三昧が出来るのだ!
「でも、普通のゲームばかりじゃねぇ/////」
私はそう言いながら、そのソフトを見てにんまりする。
表紙の下には大人向けのゲームマークがある。
そう、これは大人が、はぁはぁする為のエッチなゲームなのだ!!
「私って、処女だけどエッチな事して見たいって願望はあるのよねぇ~。実際男の人とするのは怖いけど、このゲームの世界なら////////」
お父さんもお母さんも、弟も今は家にいない。
両親は共働きで仕事に行っている。
弟は地元の15分で歩いていける中学校で授業中だ。
なので家には私一人しかいない。
私は早速そのソフトを、ヘッドギアに挿し込んでベッドに横になる。
あ、下着にはしっかりとナプキンを装着して!!
だって、下着が汚れるのはこまるもの。
しっかりと夜用の、洩れないやつにして。
「さてと、それじゃぁ起動してっと」
横のボタンを押すと、目の前にある小さなモニターにロゴが映し出される。
そしてその後に幾何学的な模様が浮かび上がり、だんだんと眠気がしてくる。
私はそれに抗えなくて、目をつぶると、意識がすぅっと暗闇に落ちて行くのだった。
* * *
「んっ、ゲームスタートフィールドか……」
ゲームがスタートしたようだ。
今回のこのゲームはスペースアクション。
宇宙を舞台にした軍事帝国に立ち向かうレジスタンスの一員として、光のセイバーをぶんぶんぶん回し、戦闘機に乗って敵を打ち砕き、そして最後には惑星破壊兵器の阻止が目的となるゲーム。
どこかで宇宙戦争の映画のパクリだとか言われているけど、そんなのはおまけ。
問題はそのエロさ!
「さてと、まずはゲームスタートなんだけど、プロローグは飛ばしてっと」
目の前に向こう側が透けて見えるディスプレイにプロローグ映し出されるのをスキップして、まずは男女の選定から。
「ここは勿論、女で!」
私が女性とクリックすると、すぐに種族、体格、年齢などの選択画面が表示される。
まずは種族を選ぶけど、トータル的には人族が一番安定してる。
しかし、あらゆるゲームをこなしてきた私には、スピードとMP、つまり魔力的なモノが多い方が有利!
攻撃など、当たらなければどうと言う事は無いのだ!!
「ここはエルフね! ぐふふふふ、エルフって言ったらエッチなことされる定番! 私これからいろいろなモノにされちゃうのね♡」
そう、このゲームはとにかくエロい事に重点が置かれているのだ!
種族、体格、年齢等々入力して承認を押すと、私の姿は身長145センチ、年齢145歳、ちょっと胸が小さ目だけど小柄な可愛らしいエルフの姿になる。
「うーん、実際の私は170センチ越えの大女だけど、145センチの世界ってこうなんだぁ~」
見える視点がいつもより低くなってちょっと新鮮。
そしていよいよイベントのスタートなのだけど……
―― 勇者小百合よ、聖剣と繋がりこの世界を悪の手から救うのです ――
はいきました!
最初のエロイベント!!
天の声としてまずは目の前の台に剣の柄がにょきっとそそり立っている。
これが聖剣、エロティックカリバー。
まずは、これと一つとなる。
「そ、それでは、これと一つに成ってみましょう//////」
内心どきどきとして、準備を始める。
既に結構興奮している私。
私はその聖剣にまたがる。
そしてゆっくりとその聖剣と一つに成る為の行動を起こす。
「んっ! んはぁ、私と聖剣が一つに成っていくぅ……」
私の中に聖剣が来てるぅっ!
何とも変な感じ。
私の中には、とても立派な聖剣の感覚がある。
それは私の奥深くに入り込み、私と聖剣が一体になった事を感じさせる。
「は、初めてだとこんな感覚なんだぁ……うう、違和感凄い。こんなので気持ち良くなるなんて、絶対初体験じゃ無理だなぁ//////」
ゲームなので初めての痛みはない。
ただ、一つに成っている感覚がある。
私は行為を続ける。
「うわぁ、なんか変な感じぃ////////」
ドクンっ!!
そう考えていると、融合の承認がされて、聖剣エロティックカリバーは私の所有となった。
なんか私の中ではじけているけど、これが承認の合図らしい。
うんエロイ。
私の初体験はこうしてつつがなく済むのだった。
* * * * *
その後もこのゲームはエロいのなんの!
乗り物に乗るにはある部分を結合させて乗らないとダメだとか、ことあるごとに身体を求められるとか、とあるイベントではオークの群れを満足させろとかっていくら体があっても足らない羽目になった。
「はぁはぁ、やっばぁ~い♡ すんごい気持ち良かったぁ~////////」
流石エロゲー。
イケナイことされていて既に色々と凄い事が分かってしまう身体にされてしまった。
いや、この疑似体験は実際の女性のそう言ったデーターを元に作られているので、本当にしているのと同じ感覚らしい。
私、処女で経験無いけどゲームの世界ではすっかりビッチになっちゃった♡
とは言え、エロい事すればするほどゲームは進んでい行く。
「で、今回はっと…… こ、コスプレ!? メイドになって敵の城に潜伏作戦!? こ、これはぁっ////////!!」
エルフの美少女にメイドの姿をさせてそれはそれはスンゴイなご奉仕をさせられるイベント!!
もう、考えただけでビクビクしちゃう♡
実際に休憩の時はナプキン交換しないとやばい状態だったし、脱水症にならないためにスポーツ飲料とか準備したり、早く家族が家から出ないかとここ数日やきもきしたものだ。
そ、それがここへきてメイド調教イベントだとぉ!?
「ぐふふふふふ、どんなことされちゃうのかなぁ~? ああ、このゲーム買ってよかった♡ 一人でするよりずっとすごいんだもん♡」
こうして私のエッチな内緒のゲームは続くのだった♡
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