たぶん、いまの彼女は泣かないのだろう。もしかしたら、歳を取ったときに、また思い出して泣いてしまうのではないかな。そんなことを思いました。最近やめていた、絵を描くという行為は、彼女にとっての弔いであり、祈りなのでしょう。本人は否定するかもしれませんが、これもまたひとつの愛なのではないかな。面白かったです。思いついたままに書いているので、変なレビューになってごめんなさい。
陽キャや陰キャ。そんな軽い言葉で片付けられない あの頃の教室の重苦しい雰囲気。バリケードを飛び越えた先の小さな避難場所。そこで行われる『描く』という癒しの行為。その安息の地に現れた 私とは対極のクラスメート。私の〈癒し〉は 彼女の〈癒し〉だったんだろうか?少しずつ手繰り寄せられていく彼女との交流の記憶。彼女のことを思い出した時の 私の選択とは······?切々とした文体が心に沁みます。是非 ご一読を。
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