目を背けていた想いを辿る 一夜の物語

陽キャや陰キャ。
そんな軽い言葉で片付けられない あの頃の教室の重苦しい雰囲気。
バリケードを飛び越えた先の小さな避難場所。
そこで行われる『描く』という癒しの行為。


その安息の地に現れた 私とは対極のクラスメート。


私の〈癒し〉は 彼女の〈癒し〉だったんだろうか?
少しずつ手繰り寄せられていく彼女との交流の記憶。

彼女のことを思い出した時の 私の選択とは······?
切々とした文体が心に沁みます。
是非 ご一読を。