「届かない」を含む小説

　手の届かないところから、わたしの先輩は気まぐれに本を与え、気まぐれに言葉のナイフを振り上げる。 　ジョバンニは、カムパネルラを恨んでいるに決まっている。手の届かない場所に行…

「好きだから」伝えられない「私」から「君」への届くことのないメッセージ。 届かない思いを、短歌に乗せて。

夢月七海さまの自主企画「同題異話・九月号　　砂漠渡りと長月」参加作 同じお題で皆で話を書こうというものです。 https://kakuyomu.jp/user_events/16…

これは、私と僕と俺の青春の1ページ

【10分あれば読み切れる幻想掌編小説】 #呟怖 を元に掌編を書きました 高い板塀に囲まれた狭い土地 周りは繁華街 なのに喧噪も届かない 静寂 傾いた墓碑が散乱する 長らく捨てら…

お盆休みの大井川鐵道、奥大井湖上駅。スマホの電波も届かない秘境駅で、わたしは東京から帰省する恋人と待ち合わせする。わたしはバイクで。彼は列車で。でも彼は、来ないかもしれない。喧嘩…

人類は増加の一途を辿り地球の地表を埋め尽くしつつも、それなりにご機嫌に暮らしていた。 だが、ご機嫌なまま、死ぬまで生きていられないのが、哀しいかな人間の性、または業である。 ………

ある日、高校生の陽介は、路地裏で雨に打たれなく子どもを保護する。 その子の名前は、ナオ。 ナオは耳が聞こえなかった。

陽の光の届かない世界の祝福のお話です。 （※重複投稿してます）

ジュリー・ブラッドリーは主エリザベートの友人、エア・エヴァンズの依頼で彼女を彼女の故郷まで護送することになった。しぶしぶ護送の旅に出るジュリー。しかしレアはある呪いにかかっていて…

ここはとある街。 ネオンが輝くこのまちは片や富豪や政治家が少女達の処女を食い荒らし、片や娼婦の美人局で男たちは命まで搾り取られる素晴らしく美しい街。 その美しい街のネオンが届…

「くっ…､…」 　敦は少しでも肺に空気を入れようとあえいだ。 「だめだよ、抵抗しないで。」 　太宰は微笑みながら、彼の苦悶する表情を見つめている。

花の中で目を覚ました小さな人間の少女の散々な冒険の話です。 （※親指姫のオマージュです）

片思いしている幼馴染みの『雅人』に振り向いてもらうため、冴えないオタク女子を卒業し高校デビューしようと決めた『沙羅』。しかし同じく冴えなかった雅人もまた凄まじい高校デビューを飾り…

【完結済み】 「大逆罪人リート・レーベンは聞け！　貴様は養父バルデマー・レーベン公爵と結託し、人頭税を払えない子供達を奴隷商人に売り払い多額の金銭を得た！　その罪まことに許しがた…

水族館、遺された僕、もう手の届かない君 小説家になろうでも同じ作品として公開中です。

これはアイドルグループ「虹のコンキスタドール」のメンバーを題材にした夢小説です。 全ては妄想で、事実とは異なります。全てがフィクションです。 「はてなインターネット文学賞」のため…

　旅行したい父と勉強したい娘。ある父娘の日常。 　夢月七海さんの自主企画『同題異話・七月号　　鯨よりも深く』に参加させていただきました。 https://kakuyomu.j…