概要
君が好きだから、告白はしない。
「好きだから」伝えられない「私」から「君」への届くことのないメッセージ。
届かない思いを、短歌に乗せて。
届かない思いを、短歌に乗せて。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!四季は繰り返し、同じ春は来ない。
春夏秋冬が過ぎ、そしてまた繰り返される四季。
本作によって、そこには時間軸があることに気付き、四季は周るだけでは無く、螺旋であると再認識しました。
物語である以上、ある部分だけ抜き出すのは当たり前で、いかにその世界を描写するかは創作の醍醐味でもあります。
舞台や人間関係、事象に対する詳細な説明を厭わない作品もあれば、読み手の想像力に委ね、重要なパーツを意図的に組み込まない手法もあるでしょう。
本作は、四季が移ろう何気ない日常風景の中で、二つの視点で語られます。
一人称故に、いきなり自己紹介が始まるような不自然さも、過度な説明描写もありません。
にもかかわらず、登場人物の様々…続きを読む