君がカムパネルラと呼ぶのなら

1話目から読む
★
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概要

「だから、あげるって、言ってるのよ。このわからず屋」

　手の届かないところから、わたしの先輩は気まぐれに本を与え、気まぐれに言葉のナイフを振り上げる。

　ジョバンニは、カムパネルラを恨んでいるに決まっている。手の届かない場所に行くのに、思い出はただの傷になったはずなので。
  • 完結済 全1話
  • 2,407文字
  • 更新
天藍
  • @texinenlan

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