新月、届かない思い (短文詩作)

春嵐

第1話

 雪が降っている。街灯。倒れている彼を、照らしている。


「ねえ」


 動かない彼に。声をかける。


「たのしかった?」


 反応はない。


「わたしと一緒にいて。たのしかった?」

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新月、届かない思い (短文詩作) 春嵐 @aiot3110

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