「古代和風」を含む小説

　スクナビコナは高天原に住んでいる小さな神。 　しかしある日、いたずらが過ぎて高天原から追放されることに。 　そして『高天原のネズミの王子』チュルヒコとともに高天原からおわんの舟…

　とある世界に、日ノ本と呼ばれる国があった。 　日ノ本では、四季と方角を司る『四神』と呼ばれる神々が、四つの家によって守り伝えられている。 　しかしある時、その内二つの家から朱…

まだ日本に国も名前も無かった時代、狩猟採集が主体の先住民達。そこへ大陸よりわたって来た人々や文化の流入により、新たな時代の幕開けを呼び込む。

異国の文化が入り込み、大きな転換期を迎えようとしていた時代。公爵家の令嬢である灯万里は、ある日を境に自分ではない何者かの記憶を思い出していくようになる。しかしそれは、終わりへの始…

五歳のときに生贄として川にささげられた少女アカルは、古の巫女によって水底から助けられ、岩の里で十五歳までを過ごす。 神の声は聞けても、巫女としては未熟なアカルに、老巫女は隣国の姫…

2020.2.26 「巻上」完結しました。関連家系図：https://www.pixiv.net/artworks/82293417 ＊マークには愛のない性描写があります。 …

次期大王として選出された八人兄弟の末の『柰雲』は、妹の死を憂うあまり心を閉ざしかけていた。 大地は数年前から飢饉や干ばつがおそい、人々の暮らしは貧しくひもじくなる一方だ。 そん…

―――それは、あり得たはずの人類史。 西暦800年代。カミサマによって極東の小国ヤマトノクニは繁栄の一途を辿っていた。 しかし時は流れ、カミサマ達は力を次第に失っていき、生贄を求…

天之比登都柱（あめのひとつばしら）とも呼ばれる伊伎洲（いきのしま）に、月神と雷神の末裔が降り立った。 二つの氏族は交わることなく並存していたが、ある日、月読の嗣子が雷の娘に恋をす…

多くの森をそれぞれのカミが支配していた時代。カミの森の巫女として一生を森に捧げるはずだった沙耶は、幼き日の出来事を夢に見る。根の這う地、木漏れ日、梅の花。そしてあの白い手──。 …

「風羽矢は、俺が殺すーーーそうすることで、俺はあいつを許してやれる」 　双子のように育った少年達の運命は、世にも美しい白鹿に出会って動き始めるーーー 　孤児の稚武（わかたけ）…

――少しだけ、お話をしましょうか。これから語るのは、神話となった時代の話。 倭国の第三王子として生を授かった小碓は、父や異母兄弟から忌み子として忌み嫌われていた。 宿禰という理…

　犀暦３６００年。 　かつては大陸を股にかけ広がっていた戦火の炎も燻りとなり、今では八国が微妙な均衡を維持していた。 　しかし突けば崩れる平穏は、泰平の世にまだ遠く。 　天変地異…

【梗概】 紫乃は、生まれながらの奴婢（奴隷）である。 歳は十七、琉斌国に滅ぼされた隣国の神葛の出身だった。 十一の時に琉斌の王族である氷雨に買われ、下女として仕えていた。 氷雨は…

精霊を通じて神の力を使うシムイの民。 夢と思っていた世界は「土の国」という大昔の日本によく似た場所でした。 しかし、シムイの民の容姿は日本人のそれではなく。 そんなアンマッチな世…

世界の崩壊と平生の狭間でウロウロしだした主要キャラがうだうだ人生の迷子になる様を閲覧するためのナニカシラ長々した文章の集まり。

豊かな海に囲まれた珠流可《するが》の村に一人の少女が住んでいた。 村長の御館に囚われる様に暮らすその少女は、波を読み海を占う海神の巫女。 歴代の巫女ほど力を持たぬ少女は、ただ囲わ…