はじめに言わせてください。
私は今までカクヨムで398件のレビューを寄せてきました。そのなかで。
トップクラスに好きな物語です。
多分に個人の趣味が含まれます。
一話だけ読もう。
……次も読みたい。ページをたぐる手が止まらない。
今は時間がないから、もう次のページは読めない。すると、ズキリ、と苦しくなるんです。
もっと続きが読みたい。
ナツヒは?! ユウナギは?! トバリは?! どうなるの〜っ!!
私から、この続きを読むのを取り上げないで〜っ。となるんです。
そして、読んでるあいだは、ハラハラ、ドキドキ、わくわく。きゅんきゅん。とても楽しい。
好きって、そういう事です。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
さて、あらすじを。
主人公は、古代日本の王女「ユウナギ。」彼女は将来、女王となる運命です。女王となったら、丞相が補佐をします。
その丞相に将来なるのが、「トバリ」
トバリの弟、ユウナギの護衛兵が「ナツヒ」
三人は、幼馴染として育ちます。
王女ユウナギは、優しい物腰のトバリを、兄様、と慕います。
一方、ナツヒは、やんちゃな男の子。ユウナギにとってはただの遊び相手です。
ユウナギは、王女であり巫女です。巫女は、夫を持つと神様の力を失うため、生涯未婚です。
ユウナギ「そんなの嫌ー!」
トバリと、ユウナギと、ナツヒ。
丞相と王女と護衛兵。
トバリも、ナツヒも、王女を守ろうとします。
同時に、男として手出しは厳禁!!
話のあちこちに、ラブ未遂というか、「きゅん!」となるエピソードが散りばめられていて、読んでて楽しいんです。
かと思えば、出てくる女性キャラに深く同情したりとか、「敵」となる男の大人の色気にくらくらしたりとか(私が)
タイムリープも良く考えられていて、毎回の話も面白いし、タイムリープ全体を通してみると……、という面白さもあります。
ユウナギは、素直で明るい女の子。大胆な行動力もあるし、恋愛には小心者なところもあります。読者は、さっと彼女に感情移入できるでしょう。
でね、この話、本当に、最後まで、ユウナギが誰と幸せになるのかわからない。
国同士の戦いも入ってきて、タイムリープで未来がわかるから全て解決、なんで甘い世界でもない。
そして、私はラストまで読んで……。
満足です。
最後まで、自分の宿命を生きぬいた、彼女たちに、いや、全ての登場人物に、拍手を送りたいです。
今、私の脳裏では、いろんなゲストキャラたちと、天女のように美しく舞う王女ユウナギ、それを見守るトバリとナツヒが、お空の上に浮かんでいます。
ただ、惜しむらくは、スタートが、このような壮大な叙事詩になるとは思わなかった事かな。
振り返ってみると、この出だしで「あってる」から、(全てに意味はある。)しょうがないんだけど。
読者さまは、
「第三章 あなたの役にたちたい」
までは少なくとも読んでください。
ここから、ぐっと面白くなるから。
夢中になるから。
絶対、最後まで面白いから。
ね?
399件めのレビューでこういう私の言葉を信じてください。
サンキュー!(←すみません……。)
長文のレビューを最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
大分古いアニメですが、皆さん、タイムボカンってご存知ですか?
知らない方の為に、ちょっと説明すると、過去と未来と昨日と今日を、行ったり来たりするお話です。このお話にはマージョ様がいて、彼女には二人の忠実な部下がいます。
さて。
タイムリープ物は時間軸がアヤフヤになり、理解の遅い私は苦手な分野なんですよね。でもこのお話は大丈夫。分かりやすい文章で、途中で迷子になった事が一度もありませんでした。
そして、本当の意味でのラストシーン……
何だか私、涙がちょちょ切れてしまいました。人間、生きて行くのは大変ですが、このお話を読んで頑張る勇気が湧きました。