「足跡」を含む小説

　家賃を浮かせるため、という身も蓋もない理由からルームシェアを始めた二人の新社会人。 　二年の月日を経て、彼女は別々の生活に戻りたいと告げ、部屋を去った。 　見慣れた部屋から失…

恋愛の先に見える不幸。水面にうつる月が歪むとき。

ようやく月での採掘がはじまり火星に地球人類が足跡を記し始めた頃、関西国際空港は日本唯一の往還機発着場としてその名を世界に知らしめていた。

日本ミステリ文学館では2017年5月より7月にかけて、「新本格ミステリ」30年を記念し、「鮎井郁介展」を開催します。『紅蓮荘事件』で衝撃的なデビューを果たし、90年代の日本本格ミ…

少年の恋した女の子は、少年の届かぬところへと行ってしまいました。 すべての人間が、「不思議なチカラ」を手に入れた世界。 そんな世界の中では、「個人」などあってないようなもの…

過去の拙作を一部改正し、訂正を加えたうえで投稿致します。 もし宜しければ、レビュー及び見落としの誤字訂正などをお願い致します。

塾の帰りに親友がビルの屋上から飛び降りた。呆然とする私をよそに学校一の変人である黒髪眼鏡のクラスメイトが事件の捜査を勝手に始める。黒髪眼鏡と一緒にビルの屋上へ向かった私たちは、も…

ある夏の日、夜が明ける頃。 僕は彼女に手を引かれ砂浜を歩いていた。 僕は言う。「何で砂浜を歩くのか」と。 彼女は言う。「その方が足跡が見えるでしょう」と。 僕らは歩く。過去の話を…

　お久しぶりです、三題噺！　部活で書いたものになります。お題は「肉まん、階段、足跡」。部活仲間よりいただきました。普段より砂糖多めです。

新撰組三番隊組長、斎藤一。 無敵の剣と謳われ、数々の乱戦を生き抜き、 暗殺や粛清、スパイの役割を担った男。 斎藤は、十九歳から二十四歳まで、京都で過ごした。 大学と大学院が京都…

1714年、海で遭難したフアンが流れ着いたのは、インディオとスペイン人入植者が住む島だった。 奇妙なのは住人の誰もが懐中時計を持っていること。これほど小さい時計はまだ発明されて…

とある部屋で殺人事件があった。 果たして犯人は何者なのか。

機種依存文字の抜けた日本を 木露にするような恋の真心モノローグ そのような季節になったとお伺いしましたので 迎えを待ちながら今日ものんびりうつつにまどろむ そんなわたくしと其…

自動人形が普及した世界。 自動人形嫌いのアレックスは、自らもまた自動人形の少女【フラン】を従え旅をしていた。 失われたものを求めて彷徨い歩く、少年の足跡が雪の上に続いていく。 …

鎌倉末期から南北朝初期を生きた、真言僧「儀海上人」の足跡を訪ねて！

合宿参加から、免許取得までの流れを詳細に記録！ さらに『怪談』で知られる文筆家「小泉八雲」の足跡を辿り、巡り巡った島根の主要観光地を紹介！ 教習の内容から、時間の使い方まで、…

　如月からカワラベの噂を聞いた冬子たちは、真相を暴くべく、噂の発端である不可解な溺死事件の調査にとりかかる。事件現場に残された往復する足跡の意味するものとは。 　都市研シリーズ第…

今まで書いた詩を、ひとつの詩集にしてみました。

　２人だけのこの町に雪が降る。 つないだ手の温かさは、肌に触れた雪の冷たさも心地よいと思えるほどだった。 「いこっ」 僕の顔を下から覗き込み彼女は言った。 ・・・一体どこに行くと…