「春らしさ」を含む小説

「まず新玉ねぎと春キャベツを丁寧に千切りし、混ぜた後水に漬けて辛味抜き＆パリッと仕立てる。 続いて生姜焼き用の肉に普通に味付け・小麦粉・卵・パン粉をまぶし、そのままカリっと揚げる…

「レッツ！プロデュゥゥゥゥゥゥゥゥッッッッッッッスッッッッ！！！！！」 俺の名前は高内修司。今年の春から芸能事務所に入社する、ピッカピカのプロデューサー一年生だ。 夢はでっ…

　月城　冬馬（つきしろ　とうま）はこの春から高校２年生になる。 　小学生の頃に両親を交通事故で亡くしてから、ずっと実家で１人暮らしだ。 　けど、友人に恵まれて学校は楽しいし、１人…

　詩集みたいなものです。全30篇を予定しています。 ※既に他サイトで発表した作品もあります ※毎日23:00更新予定

新型ウィルスの流行により、人と会うことが特別なこととなった現代。寺でワーケーション中の客人は人妻の「玉脇みを」とオンラインチャット中に自分そっくりの男が、みをそっくりの女性に寄り…

烏翠国の都にも、遅めの春がやってきた。 ラゴ族の姫君で今は王族の邸で暮らすレツィンは、 友人の敏や承徳とともに凧を揚げ、将来を占う。 すでに籠の鳥たる運命が決まっている彼女は、 …

洗濯物の匂いを嗅ぐたびに思い出す、一枚の札。 春すぎて　夏来にけらし　白妙の　 衣ほすてふ　天の香具山 なのに、彼女の顔と名前が思い出せない。 茫漠とした春の花曇りの空か…

おそろしいことは表面下に起こり、痛みはいつも皮膚の下にある。だから誰も気づかない。 抜け出せないふたりのお話です。

ひとりぼっちのうさぎ、サクラ。ひょんなことから、初めてのお友だちができた。ちょっぴり変だけど、たのもしいユキがいつも助けてくれる。どうしてもユキに桜を見せたくて……。春を待ちわぶ…

こくみん健康委員会が行う、DNA研究とキュアライフという全国民定期的投薬によって日本は先天的、後天的な病気を防ぐことに成功していた。さらに脳内に埋め込んだチップのおかげで暗記科目…

　俺、前崎宗語はこの春、高校一年生になる。そんな俺にはとても楽しみなことが一つあった。 　小学校の六年間をともに過ごした、なっちゃんこと後藤夏美がこちらに帰ってくるのだ。 　俺と…

春を売る少女は災厄の先に幸せを手に入れる。

「あれ？　ユリちゃん、いつの間にクスリ盛ったの？」 「さっきぃ、この子が飲んだジュースに入れてたんですぅ」 　なに平然と犯罪行為してんだこいつ！ 　高若晴人は心の中で叫んだ。…

週刊カクヨム参加作品 週刊カクヨムC3ー1

　ある春の日の帰り道、僕──八色太地──は同学年の物静かで大人しい井野円がひったくりに遭う現場に遭遇した。たまたま近くにいたことから、なんとか盗まれたカバンもひったくりも捕まえる…

　キャッチコピーの色を変えての、千佳のエッセイ。特別企画の『四月の四角関係』を企てた。……この度は、ちょっぴり大人な世界観を描きます。もし仲良しの姉妹がボーダーラインを越えてしま…

妾腹の皇子エウリアスが、エメラルド色の瞳を持つ美しい魔術師イズメイルと出会ったのは、十三歳の春だった。 エウリアスの失言から乱闘騒ぎに発展した二人の出会いは、これ以上ない最悪なも…

この春大学に入学したばかりの一回生、古城和久は大学にもほぼ通わずに昼間からうろうろしている変な先輩、神流川奏と出会う。 が、ある些細な事件をきっかけに彼女は霊能力者であり、この世…

平城京、治部省に勤める紀広足は書類仕事や文使に追われる日々に意味を見出せずにいた。そんなある春の日、飛鳥へと向かう野の道に、乙女たちの歌声を聞く。