□にいっぱいの私の魂

花苑

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《時》

2021年の春。2020年の年初より始まった新型ウィルスの影響により、人の暮らしやコミュニケーションの在り方は大きく変わり、リモートワークも盛んにおこなわれるようになっていた。人が場所に囚われなくなった結果、観光地で仕事をしながら長期滞在するワーケーションも珍しくなくなっている。一方、現実で人と会うことは特別視されるようになった。2020年の終わりごろ、特効薬ができたことで2021年の春のいま現在は、ウィルス流行前の暮らしが徐々にできるようになってきている。


《場》

神奈川県三浦の海と山に挟まれた場所にある観音堂。長い石段の上にお堂があり、海を見渡すことができる。道の袋小路にあるため、知る人ぞ知るお堂ではあるが、参詣者は全国から集まる。眺望はいいものの、史跡としての価値は低く、お堂に礼拝札が貼られても手入れされる気配はない。新型ウィルス流行時は少なくなった参詣者の不足を補うべく、お堂でワーケーションできる宿泊プランを提供した。


《登場人物》

散策子

角兵衛/みをの子B

玉脇みを

客人

出家

飛獅子/みをの子A

歩/みをの子C

座長

座長の妻

荒物屋

親仁


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