「伝承」を含む小説

昔々のその昔、吉備国の南端には雄大な内海が広がっていた。 流れ着いた赤子はやがて青年となり大切なもののために戦う。 出会う相手は鬼か、それとも人か。 　　　　　 クロノヒョウさん…

上下で完結。 墓を掘るのに使った鎌や鋤は七日間は墓場に置いたままにして持ち帰ってはいけない。 そんな民間伝承がモチーフです。

「蛇の口裂け」 山中をさ迷う遥香が迷い込んだ屋敷の中からは、声だけが聞こえてきてーー。 遠野物語をはじめ、各地の伝承や都市伝説をモチーフにした現代奇憚集。 更新不定期。 エブ…

世の中に、溢れる言霊と嫉妬は、WEBへと舞台を変えた。 それを祓えることは不可能だ。ログは永遠に遺り続け、消えることも、還ることも敵わない―― 「魑魅魍魎も進化したなら、我々も…

ホラー・ショート・ストーリーズのスピンオフ作品です。 うつ病になって人目を避けて暮らしていた兄。 シングルマザーの妹。 二人の間には何かがある・・・。 ドイツの伝承とは関係ありま…

信州燕岳の中腹の神社に女性がひとり棲む。 彼女は巫女舞で悪霊や鬼を祓う稼業を営んでいる。 その正体は雪女だとは誰も知らない。 歴史の闇の狭間から次々と現れる魍魎たち。 武田と真田…

僕は慎ましい生活をしていた。鳴神六花に出会うまでは。人間の範疇に収まらない闘いに巻き込まれている。しかしながらそれは自分自身の血脈にも関連があるという。そして僕の前に斃したい敵の…

伝承として語られてきた鬼、雪女、人魚、天狗、化ける動物に八百万の神。 科学の発展により未知が解明された今、彼らは「畏怖の対象」から「隣人」となった。 そんな不思議な存在たちと過ご…

【全国各地、何処にでも。 そこに怪異が――伝承が、人の「想像力」が在る限り。 僕らの居場所は、無くならない。】 「――俺とお前で、『普通じゃない奴』が計2人。これほど心強い事っ…

　ある晩、伝承の「勇者」として異世界へと乗り出したニート時々フリーター、水無瀬孝(ミナセ・コウ)。楽天的で夢見がちな彼は、導き手の騎士の少女、強くて優しい(でもどこか抜けている)…

大雨が降る夜。日花和子の家に来訪者を告げるチャイムが鳴り響く。雨の夜の突然の来訪者に訝しがりながら玄関に行った和子は、玄関に子供の人影を見る。人影は言う。「ただいま」と。　覚えの…

皇帝の棺という伝承がある。 見つけた者に不死の力を与えるとも、すべてを支配する力を得るとも言われる皇帝の棺。 その棺を求めるエリックという青年がいた。 エリックの願いはただひとつ…

おゆき弁財天の伝承から創作。 妖要素あり。 現代とモラルが違います。 そのためセルフレイティング有りにしています。 地名、人物名、関係性、史実と虚構を取り交ぜております。 …

時は令和、その地は日本。 さる一組の新婚夫婦がいざ初夜を迎えんとしたその時。 「その……わたくしの処女膜は……モース硬度9ございまして……」 己の貧弱な男根では弾き返されるの…

ペルシャ童話をラノベ・童話化しました。 ※小説家になろうでも公開しています。

人魚の棲むという某島を訪れた学者の男が書いた記録です。 板野かも様主催の新匿名コン四季の宴にて、ダミーで参加させていただいた作品です。文体の実験ができて楽しかったです。

伝説の竜の血を引く〝ファイ〟と竜の調教師を目指す〝サトミ〟。やがて世界を巻き込む「大戦」に翻弄されながらも二つの命は力強く光を放ち続けます。

　未知それは多くの人を魅了してきた。科学世界になった現在、未知は解明されていき白日のもとへ曝されていく。やがてそれは神の手まで伸び、科学者によって神さへも殺して見せた。 　しか…

いまはむかし──。 南朝の残党が跋扈する室町の世、はるか東の方、武蔵国中野郷に中野長者と呼ばれた男がいた。