「もこ」を含む小説

一緒に、探して欲しいんだ。

ある夏の日、旧友と過ごしながら創作活動に頭を捻っていた男、真壁。 友人の一言から、なんてことのない学生時代の一幕を思い出す。

「第五回こむら川朗読小説大賞」に参加しています。 男の子が頑張る話です。頑張ったね。 でも書く方は気楽に書いたので、読む方も気楽にどうぞ。

盲導犬を連れ、地元の酒祭りに参加する。やっとの思いで仲間と落ち合い、待望の試飲にこぎつける。しかし、主目的は知り合いの三味線を聴くことだった。演奏が終わり、とんでもないことに気付…

これは私の息子がした面白い３つの勘違いの話。 ほっこりとする話がここにはある。 ――でも、”これ”だけは勘違いしないでほしいな。

家で飼っている愛しい三毛猫、アンとウミが行方不明になった。 その夜、陽子は夢の中で『猫神さまを崇めよ……』という声を聞く。 それは、かつてこの地域で祀られていた、養蚕の守り神の名…

魔法が全ての世界。その中心にある王国、マライスカで最高地位である大賢者、アンリ＝ロイ。ある日彼が目覚めると、その魔力の一切が失われていた──。 大賢者でありながら、無魔力者に落ち…

第5回こむら川朗読小説大賞参加作品です。

話せない精神病──緘黙症を患う逢坂驟夜(おうさか しゅうや)と家庭内暴力を受けている古閑見白凪(こがみ はくな)は互いの利害の為に小学生から二人で過ごしてきた。その関係は中学以降…

　俺は20代独身。性別は男。何もない所にいきなり連れてこられ、世界を創造し異世界を侵略しろと言われた。些細なイレギュラーにより、序盤ではあり得ないチート魔王が出来ちゃったのでスタ…

都市国家〈ヤシヲ〉の自警団〈アンダーライン〉の第三部隊で職務にあたっている貴族出身の隊長・六条院、人より鋭い五感を持つ副隊長・松本、最年少隊員・梶。 彼らのもとに今朝入った連絡は…

初盆なので思い付きでキュウリの馬を作ったら、父が帰ってきた。 まさかホントに来るとは思わなかったんだけど……いつあっちに戻るの？ 第五回こむら川朗読小説大賞参加作です。

第五回こむら川朗読小説大賞に寄せて書きました。

　いやっふーいぇーいドンパフ〜！ 　みなさんはっじめましてー！ 　この物語の圧倒的メインヒロインにして幼馴染で後輩だけど残念ながら恋人とか一切ないボッチJDこと片桐祈莉ちゃんです…

音もなく近寄られ、脇腹が焼けた。黒いフードを被った人物は、ぱっと手を離した。一瞬にしてまどろみ、祇園囃子の鐘の音がぬるりと耳に滑り込んでくる。右に逃げたが、いや、左か。山鉾やまぼ…

片想いしている部長に片想いの相談を受けた僕の葛藤奮闘記。 ※一話２００文字のTwitterラブコメ漫画風連作小説。 ※第五回こむら川朗読小説大賞参加作品　お題「男性の一人称小説…

ことりの人生はことりの物のはずなのだが、果たしてこれはそうといえるのだろうか？

ワタリ、と呼ばれる一族があった。ふたつの世界を往き来する、渡っては戻る、帰ってこなくなるひとも居た。かれらが渡っているあいだの、ぬけがらとなったからだは、ひとみが透明に溶けて色を…