片想い部長の恋愛相談を受ける僕の片想い

ラーさん

第1話 部長が恋愛相談にやって来ました

「恋愛相談がしたい」


 化学部の部室に入ると部長が開口一番そう言った。

 なんでも好きな人が出来たそうだ。


「なぜ僕?」

「友達がいない」


 制服に白衣の黒髪ロング眼鏡美人な部長はスマホを僕に見せ、


「とりあえずこれが恋愛感情かどうか三万字ほど書いて証明してみた」


 恋愛感情をQED証明完了する頭脳明晰なエキセンポンコツ娘だった。


「どう思う?」


 これに答える僕は、


「まずA4一枚程度に整理お願いします」


 そんな部長に片想いしている。

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