第2話 部長が恋愛感情を証明しました

「ダメですね」


 A4一枚になった部長の恋愛証明を読んで僕は率直に意見を述べた。


「ダメとは?」

「心拍数の変化グラフなんて書いたラブレターがどこにあります」


 身体数値の変化から淡々と恋愛感情の証明を試みられても困惑しか覚えない。そう伝えると、


「ラブレター?」

「え」


 部長が困惑した。僕も困惑した。


「誰に対して恋愛証明したんですか?」


 言われて気づいたのか、


「ラブ……」


 顔を赤くして俯く部長が、やはり僕は大好きだ。

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