飼っていた2匹の猫が行方不明になり、悲しむ主人公。そんな時に夢で「猫神様を崇めよ」という声を聞き、祖父と神社を修理することになる。果たして猫は帰ってくるのか。飼い主と猫の心温まる絆の物語です!是非読んでみてください!
動物と暮らす喜びと悲しみを、本作ではしみじみ綴ってある。蚕を守る守護神として猫が祀られていたなど、初めて知った。この物語の主人公と共に、読者は「初めての優しさ」に触れながら読み進むのだろう。根底にあるのは猫への愛情だ。尾が分かれていても良い。愛しい存在がそこにいる。
読みやすく、猫という身近な動物を題材にしながら少し不思議で心温まるお話です。 かといって軽いお話ではなく、民俗学を学んでいる方だけあって、昔話の知識を織り込み、今風にアレンジして上手く纏めてあります。 気軽に読んで楽しめる物語です。
このお話は、可愛がっている飼い猫たちが行方不明になったところから始まります。夢の中で聞こえた『猫神さまを崇めよ』という言葉を頼りに見つけた「猫神社」。山の中にあったぼろぼろの「猫神社」を修復していく過程や、養蚕業、猫踊りなどの実話が盛り込まれているのが面白い。飼い猫たちがどうなったか気になる方は、ぜひ読んでいただきたい。最後は幸せな気持ちにしてくれる素敵なお話です。