「現代文芸」を含む小説

　僕は、どこにでもいるしがない会社員だ。 僕は、世の中にいる多くの人と同じように、何か大きなことを成し遂げた訳でもない平々凡々な人間だ。それでも、プロパーで入った会社ではそれなり…

幼少期から、自分の幻覚である『糸』に悩まされている少年、天宮紘。 高校2年生になった彼の元に現れたのは、人間には必ずあるはずの糸が無い少女、織田倉結衣だった。 こちらは 【『…

大好きな漫画家がおすすめするパウンドケーキを食べたい。 同じ感想を共有したい、せっかくなので美味しく食べたい。 しかし食べようとするとちょっとした用事（邪魔）が入る。 果たして…

小説家を志した日から毎日、物語を紡いでいた。いつの日か叶うことを夢見ながら。そんな日常を過ごしながら月日は経ったある日。何度目か分からないが応募したコンテストの結果発表を確認する…

これは、加害者と被害者の送る、最高に漫才な最期の三日間のお話。

ネガティブで卑屈な御風すずは、引っ越し先の夏休みに、神夏祭の名物であるウイルス【ふとん太鼓】の成敗劇に参加することになる。 そこで出会った狐面の少年・此の面や、牽牛織女の娘・桐詠…

《本文抜粋》 　少女は藁人形に右手を翳し瞳を閉じた。 　後は祈るだけ。今はただ、それを成すことだけに集中すれば良い。 　遺恨は断罪者の存在を許す。執行する。たとえ罪人が己の罪咎を…

十八歳の誕生日を迎えると、透明だった子どもは色付き、大人になる世界。 瑠璃色と浅葱色の瞳を代々受け継ぐ淡海家に生まれた少女　宵は、【成彩】を間近に控えていた。 そんな中、親友であ…

青年は、『死』を決意した。うだつの上がらない毎日とサヨナラをしたかった。しかし、その決意と裏腹に細やかな出来事が彼に葛藤させる。青年は果たしてどのような『死』を迎えるのか、それと…

雨が降る日の放課後、二人きりの部室で素直じゃない少年と悪戯っぽい少女が織りなす青春の一ページ。 想いを言葉にして伝えることの大切さを知る物語。 読後、あなたもきっと少し素直になれ…

面倒くさがりな男子高校生・巽辰也は、学年でも有名な変人として知られている女子高生・成宮鳴海と同じ文芸部にうっかり入部してしまう。文化祭で発行する冊子の作成を顧問から命じられた二人…

とある社会人の男は墓参りの途中、子供のときに疑問に思っていたことを思い出す――。 この作品は、アルファポリス、pixiv、小説家になろうにも掲載しています。

2021年9月13日に内容を大幅に改訂しました。

学生時代のボランティアで出逢ったピアニストの仲野沙耶。五年後、いくつもの偶然が重なって彼女と再会し、どういうわけか俺は絵を買うことになる。 絵描きを目指す沙耶と過ごしているうち…

　挫折し、書くことから逃げた晴一と、彼のweb純文学の心底のファン「ポテチの森」。 　葛藤を乗り越え、三年振りに小説を書き、アップした晴一。 　そんな彼の前に「ポテチの森」本人が…

――アタシには、明日が来ない。 毎日違う「今日」を過ごしている。 二宮沙希（にのみやさき）は、いたって平凡な２５歳の独身ＯＬであったはず、なのだが、今はあまりにも特異過ぎる日々…

舞台はアメリカのロサンゼルス。 家に届く花や手紙。愛を語る恋人もおらず、誰かも分からないＸからだった。エスカレートしていく一方的な愛は、いつしか怨恨へと変わっていく。 リックは警…

　〈僕〉はＷＥＢ小説を書くことを辞めて、人生を立て直そうとした。ところが近況ノートに断筆宣言の記事をアップすると、長年リプライを飛ばし合っていたTwisterのフォロワー〈ミサリ…

《本編抜粋》 「――雨様、後ろ！」危機を知らせる叫び声。あとを追ってきた緋花が、校舎の影から飛び出る。　藤十郎は既にハルを見ていなかった。　武人の厳しい視線が上方に向かう。間髪を…

松前謙介は物心ついた頃から己に付きまとう異形に悩まされていた。 高校二年に進級した数日後、謙介は不思議な雰囲気を纏う下級生と出会う。彼は謙介に付きまとう異形を「近づくもの」と呼び…