概要
僕についた初めての固定読者は、有能な美人で「推し」が強い
〈僕〉はWEB小説を書くことを辞めて、人生を立て直そうとした。ところが近況ノートに断筆宣言の記事をアップすると、長年リプライを飛ばし合っていたTwisterのフォロワー〈ミサリィ〉から、会って話がしたいというDMが届く。
待ち合わせ場所に現れたのは、引くほど美人な女の子だった。
僕は〈箱庭創〉の作品の唯一の読者だったミサリィから絶賛され、連載していた小説を完成させるように求められるも、苦渋の日々を思い出し、その申し出を断る。
すると彼女は大金の入った通帳を差し出し、僕にある取り引きを持ちかけてきた。
熱狂的信者に捕まったが最後、底辺WEB小説家の僕は苦くて甘い夢を見る。
待ち合わせ場所に現れたのは、引くほど美人な女の子だった。
僕は〈箱庭創〉の作品の唯一の読者だったミサリィから絶賛され、連載していた小説を完成させるように求められるも、苦渋の日々を思い出し、その申し出を断る。
すると彼女は大金の入った通帳を差し出し、僕にある取り引きを持ちかけてきた。
熱狂的信者に捕まったが最後、底辺WEB小説家の僕は苦くて甘い夢を見る。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!書けなくなったWEB作家が再び筆を執ろうとするのは、いったい誰のためか
WEBで作品を公開していると、思うように書けなくなることがあります。
PVが伸びない。否定的なコメントがついた。読者が期待するような展開が思い付かない。そして創作の手が止まってしまう。
そうした経験のある人には、特に刺さる物語だと思います。
本当に「書けない」状態の時ほど、「書かなければならない」という意識が強迫観念を生みます。
押しの強すぎる熱心なファンに詰め寄られた主人公の心理が、あまりにリアルで唸りました。例え相手がすごい美人であったとしても、凄まじいストレスと恐怖を感じるという。
小説を書くには、かなりのコストがかかります。それに見合ったリターンは、思うようには手にできないかもし…続きを読む