「怪異 不思議」を含む小説

我が後輩、田代 フミはいつも僕に手紙を持ってきた。一通の手紙を。 しかしそれは、いつでも不可解な物だった。意味も、差出人も、意図もわからない手紙から物語は始まった。

突然言い渡された転勤により、曰く付きの物件へと住み込むことになった三十歳の独身男性、香坂翔(コウサカ カケル)。 「霊感が無いから大丈夫」などと侮っていた彼だったが、いざ住んで…

『社の八白、詛を解く』（やしろのやしろ、そをほどく） 山の社に暮らす狐仙、八白（やしろ）。不思議な事件を持ち込む高校生、神谷　結（かみや　ゆう）。八白は人間を、結は八白を理解する…

「つまらない死に方を選択するのではなく、百年に一回ある『最後の三分間』で死を迎えるのはどうかと提案しようかと思っただけです。もし気になるようでしたら、私に付いてきてください。次の…

『カクヨム3周年記念キャンペーン、１日目のお題』 　～　言実第二小学校　学園七不思議その四　～ 　夕方以降、誰もいない第二運動場で複数の足音がどこからともなく聞こえてくる。 …

〝――二番目に怖いものって何かしら？〟 　市瀬探偵事務所に就職して、早くも半年が経過した。 　やってくる〝奇妙な依頼人〟にも慣れ始めたある日のことである。市瀬探偵事務所に持ち込…

高校進学を機に親元を離れて一人暮らしを始めた少年・剣崎 薫（けんざき・かおる）は、映画を見るために駅前に向かい、そこで迷子の男の子に話しかける着物姿の少女を目撃する。 その後、…

「私も貴方も、うちには猫を飼っているのですよ」 猫を捨てて、解放されたはずが……。 虚ろげな世界が男を誘う。

何時の世も、人が在る限り不思議というのは廃れることがない。 時は昭和34年１月。 呪術師、神林稲子は旧友の下田芙美子に相談を持ちかけられた。日女（ひめ）村へ嫁ぐのだが、その地に…

※近況ノートを使った表紙画↓ https://kakuyomu.jp/users/HiranakaNagon/news/16817330665710931570 　一応、ジャン…

夏休みにボクが不思議な出来事にあっちゃうお話。

『メリーさん、私と友達になってください！』 中学生の逆神天使《さかがみえんじぇる》は、ある理由から学校の七不思議である『深夜二時のメリーさん』と友達になることを願う。 メリー…

怪異や不思議な出来事なんてものはオチも何もない、なんだかわからない経験だったりします。 これは作者が学生の頃に後輩から聞いた不思議な体験のお話です。 東京二十三区の西側と多摩地域…

熊本県立のとある高校の本校舎二階の廊下の突き当たりにある空き教室。生徒はおろか教師や用務員ですら滅多に立ち入らないその魔境でひっそりと活動している『妖霊神魔研究会』は不思議な力を…

「こ、こんにちは、瑠璃琥珀堂です。……お届けものをおもちしました」 　不思議な店「瑠璃琥珀堂」に迷いこんだ気弱な少女、結がすることになったアルバイトは、なんと人ではない「化生の…

　突然知らない世界にやってきた私。見るもの触るものすべてが不思議に溢れていて。この世界は何なのだろう？　どうして私はこの世界にやってきたのだろう？　分からないことだらけですが、き…

【注意・この小説は2015年3月に閉鎖したSNS《ゲムトモ》の日記で連載していたものをそのまま転載しているものです。その為に非常に読みづらい文章であり、完結もしておりません。】 …

神奈川県某所久遠町に、小さな美少年剣士が現れた。少年の名は結城双葉。彼は、ある呪いとも呼べる体質を持っていた。それは、くしゃみをすると、性別が変わってしまう。何とも厄介なものだ…

黒木あるじ「怪談女」（『幽』vol.13「怪談実話コロシアム」より抜粋） 中山市朗　「怪談狩り　自衛隊怪談」（『幽』vol.25より抜粋） 安曇潤平「典子ちゃん」（『幽』vol.…

霊感の全くない私が、現実に体験したり、聞いたりした不思議なエピソードを、 ひとつずつ書き綴ってみました。 私自身が体験した事は、全て本当の事です。