「SF(すこし、ふしぎ)」を含む小説

百葉箱【ひゃくようばこ】 　気象観測用の木箱。「ひゃくようそう」とも。 　戦前より気象庁で用いられており、長らく湿度・温度計測の要となっていた、色白で足長の美人さん。いつも同じ…

紙から剥がれ落ち、連れ去られた“文字”を追いかけ、結良は廊下を駆け抜ける。

――2087年、東京。 それでも世界は言葉で出来ている。 もはや時代遅れの職業となった小説家を目指す【少女】・粢文子。 ある日、彼女の元に陰陽師を名乗る桐箪笥と風呂桶の兄弟が…

この国は“天才少年保護特区”と呼ばれていた。 其処に暮らしている天才少年と、彼の幼馴染の小さな物語。 ＳＦ（すこし　ふしぎ）です。 なろうにも掲載しております。

東北の田舎町で「私」が体験した奇妙な話。

神さまってのは、案外そこらにいるもので――。 神さまが日常の中に入ってきたのが何時のことなのか……、 正確なところは、分かっていない。 それでも当り前に流れていく日々の中で、 人…

　４歳違いながら仲の良い武内家の兄妹、千剣破(16歳・♂)とかおる(12歳・♀)。ともにスポーツ好きながら、泳げないのが玉に瑕だ。 　かおるが担任の先生の指導で泳げるようになった…

　地方のプチ財閥系旧家の跡取り息子である桐生院葵は、まだ高校２年生ながら厳格な父からの期待と次期当主としての責務によるプレッシャーに悩まされていた。葵付きのメイドであり従姉でもあ…

なあみんな、聞いてくれるか？俺、タダのリーマンのキモッサン……って言うのは言い過ぎかな。そんな俺のアラフォー嫁が、イキナリ女子高生になっちゃったんだよ。だけど、所謂幼な妻ってんじ…

どこにでもいそうな形をした「私」と、日常の呼吸の狭間に刹那見えた、非日常のお話。

宇宙時代。月や火星、小惑星群に居住地を移した人類にとって、宇宙は遠い世界ではなくなっていた。星間企業で働くほたるのお仕事事情と、それから。 「いま」と地続きの未来、月都市での暮ら…

人と人外の様々な関わりを描いた一話完結の短編・ショートショート群です。 「化け物と人間」：SF（すこしふしぎ）。学者と家政婦、化け物と人間の主従の話。 「オオカミと赤ずきん」：…

レシピは架空のものです。適切な作り方については適切なサイトをご覧下さい。

１日が６時間しかなくなった世界。 ６時間じゃなにもできないので、 主人公は１日を延長する方法を探しまくる。 そして発明したものは……！？ ↓前回の投稿↓ 『著作料はらいや…

今日から一人暮らしを始める……はずだった。 男嫌いのあたしを出迎えてくれたのは座敷童を名乗る青年！ 見目麗しいとはいえ、男との新居生活に不安を覚えるあたしだったが……？ イ…

　初夏の田舎町。男子校に通う幼馴染の少年二人に宛て、一通の手紙が届いた。 　その差出人は、世界から消されたという友人だった。覚えのない「三人目」の存在について、性格の違う二人はそ…

企業、医療、教育から不動産に至るまで。 一之瀬一族は何を起こしても成績を上げ、栄えてきた。 その繁栄の裏にはいつも花示様と呼ばれる存在があった。 花示様は俗世から隔離され、花…

「やっべ、命ない。どっかに落としたかな。」 月曜日の朝だった。 俺はどうやら命を落としたようだ。 鞄の中もポケットの中にも見当たらない。 家を出るときには確かにあったんだから…

人の感情が矢印で見える少年と、空から降ってきた女の子のたった4日間の物語。

高度に区画整理された東京市。このご時世、能力が高く容姿も良いアンドロイド達が社会現象を巻き起こしていた。