「見えないよ」を含む小説

自分は嘘だらけだと僕は思った。 世界は嘘だらけだと私は思った。 僕には嘘しか見えなかった。 私には本当が見えた。 嘘って何だろう？ 本当って何だろう？ 真実って何だろう？

セカイがどうしても綺麗に見えない、現実が地獄に見えてしまうという誰かにわかるわけもない苦悩を抱えた少女の話。 ノベルアップ＋でも公開しています。

　ある日突然、普通の人には見えない異形の怪物が見えるようになってしまった女の子、真倉佐奈。 　彼女は突然見えるようになった異形の怪物と戦う力など当然なく、そしてまた……彼女は逃げ…

侯爵家から家宝の指輪を盗んだ男は、港町フレスガノンへ逃げ込もうとして、力尽きた。 その街を治めるディオール・フィーニは、８人の妻と２５人の子供達がおり、「フィーニ・オードインク（…

いきなり現れた、指に包帯を巻いた女性。 彼女が手を伸ばしてきた時、彼もまた手を伸ばす。 そして―――自分の指が１本足りない事に気付く。 幸い、指はすぐに“復活”するが…… それか…

ただの一般人だった相模高校一年、銀鏡雪(しろみゆき)は他人の思いや気持ちに気付けない少女のような見た目をした少年だった。 どんなことにも周りを優先して自分を犠牲にし続ける、そんな…

山口拓治にとって高橋玲奈は「話さない人」という印象だった。 高橋玲奈は人と話さない、陽キャどものようなスキンシップをとらない人に見えたからだ。 山口拓治の最初の最初の印象はどう…

現代の日本に住んでいたとある男子高校生がいた。 授業中に突然倒れ、病院に運ばれた後に告げられたのは難病と余命。 最初こそ治療法も探したりしたが一切見つからなかった為に精神が安定し…

非常に短いホラーです。 部屋に鳴り響くノックの音。 次から次に来客はやってくるがドアスコープを覗いても姿が見えない。 扉を開いたら……

ホテルの一室で目覚めた私は、自分の記憶が無いことに気づく。 そして迷宮のようなそのリゾートホテルは、人の姿も見えず外は霧のように曇りどこなのかも分からない。 カクヨム「カクヨム…

生き方に正解なんてない。そもそも問題が出されていないのだから、そこを悩んでも答えが出るわけがない。ただそれだけの単純なことに気づくのに、私はどれだけ悩んだことでしょう。 うつ病…

【完結しました】 魔王を倒した僕たちは、人間の国へと脱出するところだった。 そんな非常時にも関わらず、うちのリーダーは赤ん坊を助けてしまう。 本当にうちのリーダーはお人好しだなと…

最後まで彼だった友人への墓参りも今年で最後となる。「ごめん。落ちてしまった。」心海に反響する飽くまで透き通った音。夕焼けが綺麗で妙に鼻に付く花粉の匂いは早すぎる春を訴え掛けていた…

※2023年第一回『幻想と怪奇』ショートショート・コンテスト第一次選考通過作品。 〝幻視する癖〟があったのだった。現実に存在しないもの、実在しないものがあたかもそこにいるように…

鈴原言葉(すずはらことは)は、不思議な夢を見た。 それは現実だったのか、それとも夢だったのか。 答えを求めて、彼女は夢の舞台である歌舞伎町に足を運ぶ。 その景色は、何色に見えてい…

太陽も月も見えやしないこの場所で、少女は笑って答えた。 「キッカはね、私の太陽なんだ」 新暦536年、世界は文字通り暗雲に包まれた。 異常気象による雲の増加は留まることを知らず、…

小学4年生の白居みうのできることは、絵を描くこと。絵を描くことで誰かの役に立てると、頼み事を断らない。 　絵を描き終わった放課後、隣の美術準備室から物音がして入ると、そこに血まみ…

高校生の結也には人には見えないあるものが見えている。 結也はそのことを疎ましく思っていたのだがそのことがきっかけで、学校の先生に恋をする同級生の汐里と出会い関係を深めていくことに…

王国騎士団に所属するアンドロフは国王補佐のフンドと共に、王命を受けた。 内容は、先月亡くなった王妃の幽霊が王宮に現れるらしい……との噂についての調査だ。 見えないものの調査に行き…

『僕が君たち親子を救ってあげるよ』 事故で兄を亡くしたという過去に囚われたまま苦しみ続ける僕たち親子の前に宗教法人『霊明新燦会』の教祖であるセンセイが現れる。 母は『霊明新燦…