犠牲無くして明日はない

ただの一般人だった相模高校一年、銀鏡雪(しろみゆき)は他人の思いや気持ちに気付けない少女のような見た目をした少年だった。
どんなことにも周りを優先して自分を犠牲にし続ける、そんな都合の良い雪の本質も理解しようともしない相模高校の生徒たちは雪の見た目が女にしか見えないという事もあって虐めの対象としていた。

だが、そんなこと慣れ切っていた雪は唯一の親友である浦嶺悠翔(うらみねはるま)と共に高校生活を満喫していた。

いつも通りの何もない日常
どうせ明日も

その次も

その次も

同じ日常を繰り返すのだろう

なんて思っていたある日、親友である悠翔はある話題のスマホアプリを見つけてきた。

『神の神託』

このアプリの占いは絶対に現実になる、
死ぬと言われたものがその通りに死んだとニュースにな…続きを読む