色ぬりはおまかせ。私たちレインボー工房です🌈

小学4年生の白居みうのできることは、絵を描くこと。絵を描くことで誰かの役に立てると、頼み事を断らない。
　絵を描き終わった放課後、隣の美術準備室から物音がして入ると、そこに血まみれの男の子が立っていた。

衝撃的な光景に逃げ出したみうであったが、翌日新入部員として入ってきた5年生色部伊黒が、血まみれの男の子だった。
まさかの再会におびえるみう。ところが、色部の正体は、色を食い荒らす色虫を退治する『塗り師』だった。

いまだ学校に色虫が巣食っているからと、色部は一人で退治しようとする、しかしみうは、ある秘密に気づいていた。

「色部先輩、色見えてないですよね」

自分の色がない女の子と、色が見えない男の子が世界に彩りを取り戻します。