「断片」を含む小説

主役のない物語であり、 ヒーローやヒロインのいない物語であり、 なにもかもが欠けている物語であり、 完全性から遠い物語であり、 なんでもない、 名前のつけようのない短編集です。 …

　セーレン・キルケゴールが遺した書物のうち、『哲学的断片への結びとしての非学問的あとがき』というものがあります。 あまりに素晴らしく感動した思い出があります。 　ただ、この書物に…

身近な人達の挙動やら夢の中で暴れまわったり歩き回ったりする人物の思い出（？） 断片ばかりなので「その後どうなったか？」なんて期待？　そんなもんない。 続きを書いてくれるなら、喜…

横浜を見下ろす街の神社、その神明社を今訪れた、自分の人生を嘆く若者。大学受験を苦にする彼を同じ立場で包む元クラスメイト。些細な過去の人生の断片を思い出せる今。おかげさまと言える今…

10代の頃から20代の前半に書き連ねた膨大な詩の断片。

ツイッター上の「物語の断片」や文芸誌にのっけた詩などを集めた、記憶保管庫です（別名義のものもあります）。 ふとしたところで気づいてくださった方へ、よろしければ。

　三十路に足のかかった呑気でだらしのない健は錆びれた田舎町の駅前で暮らす。 無職隣人生が詰んだ男の変な視点から物語は歩き出す。 　健が求めているものとは？ 　

「第1回カクヨム短歌・俳句コンテスト」〈二十句連作部門〉への参加作品です。 【解説】 ※雲の峰：盛夏、聳(そび)え立つ山並みのようにわき立つ雲。 積乱雲。 夏といえば入道雲であ…

『魔道の蒐集人』の番外編を不定期に更新しています。 本編では語られていない話や、章の間に起こったちょっとした出来事を載せています。

どこかで見たような、ないような断片です。

私の前世(過去世)の記憶。

3000年もの悠久の時を生き続け、人類を見守る女神から一人の少女へと生まれ変わったレナータは、ようやく全てのしがらみから解放され、その手を決して放さなかったアレスと共にこれからも…

西暦時代に発症した「現象」から逃避した人類の黄昏を描く散文詩（小説）。断片化されたネットワークからサルベージされたアーカイブは何を語るのか？　少女の乗る宇宙機は真空を越えて、どこ…

　７０年前、世界を巻き込む大きなテロが起こった。 　それは今では認知されている「異能力」を用いた最大のテロ事件で、一時はそのテロ組織が独自国家まで作り出す程の発展を見せた。 　当…

田舎から上京した大学生の夏休み、彼女と同棲を始めた築城夏芽はある夢に悩まされていた。 それは繰り返し見る子供の頃の夢だった。その夢は断片的ではなく、まるで一つの物語のように繋がっ…

SFショート雑記帳でございます。

私らは苦しみや哀しみを抱えて生きている。それは心を摩耗させる。私の心は、一体それに抗うだけの価値のあるものなのか。ある手記を拾った私はどちらの選択を迫られるのか、その断片を書き連…

　地球暦854年、世界は人の手により一度滅んだ。 　荒廃した地球と発展した技術によって地球は大気圏にコロニーを構える空人と地上での生活を続ける地上人に別れていた。 　ある日、少女…

世界に数人しか存在しない、現行法の下で登録され保護される『超能力者』の一人であるイムは、他の『超能力者』と共に超能力を研究する施設で暮らしている。ある日、施設を訪れた『国連捜査官…

詩です。 おそらくこれは、 愛についての詩です。 音やリズム、肌触りや匂い、 色彩、光、闇、ほとばしる感情、 おもむくままに言葉を綴り、 ここにいない君への手紙とするのです。…