断片からなる銀河の星々の端にいる君はもう

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砂を数えてみても良いかな

真に静謐な世界においては

君の鼓動すらも聞こえない



ただ光の差す方へ歩き続けて

たどり着くところは

いつも明るく燃えていた



しー


未知の土地で道に迷うほど怖いことはなく

行方知らずの靴下は永遠に見つからない

と嘆き

途方に暮れ

涙して放浪して

今日もまた

透明な空から降る

孤独の断片を拾い集めて

終わるために始まる全ての目的は

やっぱり終わることだった


意味とか愛とか夢

希望とか虚無とか死

すべてごちゃまぜにして

世界の終わりは静かな夜に似て寂しく

わずかばかりの光もないという


「どうせいつか死ぬのに生きる意味がわからないよね」


と笑った彼女の顔を

もう見ることはないと知って

人の死を死ぬことで知る世界の美しさは

宇宙の終わりより少し虚しく悲しく

ちょっとだけ足りないのだ


僕がただ生きているだけで

少しずつ誰かを殺し

清貧という欺瞞を装い

それを暴くに必要な血の量は

夜を赤く染めるのに十分だ

君はその諸刃で

君を

君以外を

切り刻んでしまったのだ


因果応報を信じて待つより

自らの手で復讐を果たすほうが百倍ほど誠実なのだ

という君の言葉をモットーに




しーっ


君の声が聞こえたなら


と思いながら

僕は今日も砂を数えてる

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