「☆ほしい」を含む小説

十七歳の伯爵令嬢アイシアと、公爵令息で王女の護衛官でもある十九歳のランダルが婚約したのは三年前。月に一度のお茶会は婚約時に交わされた約束事だが、ランダルはエイドリアナ王女の護衛と…

　はい、私がこの物語で唯一の清涼剤のベレニスよ。 　長い耳に白銀のロングヘア、スレンダーボディの超絶美少女のエルフなの♪ 　風魔法の使い手でレイピア使いでもある一流の冒険者なのよ…

　佐藤武史は中学校時代、弱小バスケ部で一人気を吐く、そこそこ有名な選手であった。選手層の薄さにより地区大会の決勝まで進むことが精一杯だったが、中学時代最後の試合でライバルチームの…

終末期の病院に勤務する看護師リホ。 夜勤明けにはあの感覚が研ぎすまされる。 意識の無くなった患者の魂が、愚痴を聞いてほしいとまとわりつくのだ。 今日も魂に呼ばれ、愚痴を聞く。 そ…

近所の銭湯に通うことで日々を生きながらえている私はある日、身体に押し花を持つ女の子と出会う。彼女の消えない模様たちに指を這わせながら、どうかここにいてほしい、と願うけれど。 …

眠れぬ二人の少女は、夜ごと物語を求めて人々を館へ誘う。 「聞かせてほしいの。あなたが犯した罪と過ち、あなただけの物語を……」 それぞれの物語が交差した先に見える、真実とは。

「自分を引っ張ってくれるような存在があればなぁ」 　久我紬希（くが　つむぎ）は、自分と外の世界とを繋ぐための何かを求めていた。 　そんな彼女は登校中、「魔法少女」を目撃する。 　…

病弱で碌に親友がいなかった天瀬友（あませゆう）は死ぬ間際に「たくさんの友達がほしい」と願った結果、異世界で第二の生を送ることになった。 転生先は荒れ果てた何もない森の中。 一人で…

宿屋の主人を務める翔吾。彼を悩ませるのは近所の山で起こった『事件』と自身の体調不良。 ある日、常連客の橘から「友人を住まわせてやってほしい」と頼まれた翔吾は、断りきれずに承諾し…

不妊治療の甲斐なく子どもが出来ないことに悩んだ妻は、夫への愛も失くしてしまっていた。 そんな妻にまた愛してほしいと夫は努力すると言うものの、そんな苦労をかけることも彼女の罪悪感を…

近衛は、事故がきっかけで目が覚めたら記憶喪失になっていた。 そんな時、自分を助けてくれた金髪青目でハーフアップの財閥のお嬢様、有栖院アリスと出会う。 覚えているのは自分の苗字と日…

カクヨム甲子園2024 最終週間ランキング総合29位、ショート部門15位です。 明るかった樹の下で https://kakuyomu.jp/works/1681733064…

作者の生まれた街は現代から取り残されたような場所。 おにぎり一つ食べられずに窃盗をする同級生もいた。 ノンフィクションとフィクションの狭間の物語。 どうか「生きる」ことを感じて…

　俺には真彩という、小さい頃から仲良しの幼馴染がいる。その真彩には最近できたばかりの彼氏がいるのだが、ある日突然、真彩から「キスしてほしい」とせがまれた。 　いや、さすがにそれは…

初夏のとある日。 どうやら世界は終わるらしい。 そんな日の昼下がりに、僕は一人の女の子と散歩に出掛ける。 そして、次の瞬間には消えててもおかしくない世界を歩き、僕は彼女と言葉を…

創作活動で思いついたことを適当に書いてます。公募中心に切り替えて以降、更新はパッタリ止まってますが僕は元気です！（違） ※★※　２０２３年１０月３１日１３時３４分以降の注意点　…

私は彼氏なし歴=年齢の大学一年生。 入学早々のオリエンテーションで声をかけてきてくれた人たちと仲良くなって人生初の彼氏もできたんだけど。 なかなか彼氏の名前を呼びすてにできずにい…

棄てられる哀しみを、棄てる者は知ろうとはしない。 棄てられて、孤独と不安で縮こまっていた猫の気持ちを、飼い主は考えもしない。 2022年、石垣島の緑地公園に棄てられた猫、１７６匹…

　絶望の淵にいた少年、絹塚迷宮（ラビリンス）。彼を救ったのは、『おパンティンTV』というネタ系ダンジョン配信者のチャンネルの動画だった。 　自分の強さを見せつけたがる普通の配…

カクヨムコンテスト10短編　応募作 本当は行かないでほしい。 だけど、あなたは行ってしまうのね……。 その背中に、私は呟く。 「絶対に戻ってきてくださいね」 それは一方的な、…