【カクヨムコン9必勝法がわかる!?】選考参加編集部とカクヨムコン8の感想戦をやってみた



第9回カクヨムWeb小説コンテストの応募受付開始まで残り約1ヶ月半となりました。
新たな戦いに挑むにあたっては、過去の戦いを振り返って自分の長所や改善点を明確にすることが必要不可欠!
ということで、カクヨムコン8の選考を行った小説編集部、コミック編集部と感想戦を実施し、応募者の皆さまに意識してほしいポイント・注意点を聞きました。
編集部の感想を参考にカクヨムコン9を勝ち抜く戦略を考えてみてください。
※()内に編集部名の記載のない項目は編集者一個人の意見となりますので、あくまでも一例としてお読み下さい。

即実践できる!作品の基本設定はここに注目!
こんな作品と出会いたい!編集部が求める作品とは?

即実践できる!作品の基本設定はここに注目!

応募部門について

  • 「せっかく面白い作品があってもカテゴリーエラーだと受賞させてあげられない、なんてことも…。そんな残念な思いはしたくないので、応募要項をしっかり読んで作品に適した正しい部門に応募していただくよう、よろしくお願いします!」(全編集部)

  • 「ライト文芸部門と応募部門を迷う場合もあると思いますが、キャラクターを重視したホラーは、なるべくホラー部門に応募してほしいです。」(角川文庫キャラクター文芸編集部、メディアワークス編集部)

紹介文について

  • 「『特にここに注目してほしい!』っていうエピソードのタイトルを紹介文に書いてもらえたらそこは特に気合を入れて読みます!」

文字数について

  • 「応募要項の文字数の下限になっている10万字は大体文庫1冊分の文字数。執筆するときも『自分の作品はここまでで1冊分になるんだ』って意識してもらえるとよいと思います。」

タグについて

  • 主人公の性別や年代がわかるタグ(『男主人公』『女主人公』『学生』『社会人』など)がついているとありがたいです。選考で作品を読むときはいつも『書籍にするとしたらどんなパッケージがいいかな?』『こういう風に改稿したらより読者に楽しんでもらえるんじゃないか?』と考えながら読むので、読者のターゲットを前もって想定してから読み始めたいんです。同じ理由で、異世界かそれ以外かだけではなく、「転生」「転移」「タイムリープ」なども似てるようで全然違うのでタグづけしてもらえるとうれしいです。」

  • 「これは自分だけのオリジナルのアイデアで面白いと思っている、新規性のある要素タイトルやタグに盛り込んである作品は『おっ!』と思いますね。そのような作品は不思議と印象に残りやすいんです。」

公開日について

  • 「一気に人気が出たのか、じわじわ人気が出たのかを確認したいので、公開日は気にして見ています。どっちのほうがいいということは全くないのですが、前者か後者かで書籍にしたときの売り出し方が変わってくるので、選考しながらそれをイメージしておきたいんです。」


こんな作品と出会いたい!編集部が求める作品とは?

  • 「やっぱりカクヨムコンでは、これまでに見たことがない新しい魅力やチャレンジ性のある作品と出会えることを楽しみにしています。カクヨムコン8では特に「たくあん聖女のレシピ集〜【たくあん錬成】スキル発覚で役立たずだと追放されましたが神殿食堂で強く生きていきます〜」に驚かされました!」

  • 「どの部門でも共通だと思うのですが、選考中は限られた時間の中でとにかくたくさんの作品を読むので、すべての選考を終えたあとでも印象に残る作品というのは強いと思いますね。特にファンタジー作品はどうしても似通ってしまうので、自分の作品だけにある圧倒的な特徴を考えてみてほしいです。」

  • 「人気のある王道な題材をテーマにした作品は、独自のキャラクター性や設定などがあるとよいなと思うことが多いです。例えば『溺愛』で言うと、「皇帝廟の花嫁探し〜仮初後宮に迷い込んだ田舎娘は大人しく使用人を目指します〜」という作品は、田舎娘という設定だけでなく、田舎娘だからこそ愛されていくというところの作り込みが見事でした。ただ愛されるだけではない魅力のある作品をお待ちしています!」

  • 「書籍化を過度に意識せず、のびのびと書いているオリジナリティのある作品に注目したいです。」

  • テーマの深堀りやエンタメ性に気を配って、読者を楽しませる目線を持った作品がほしいです。文章力がある作品でも、『あともう少し練ってくれれば!』って悔しい気持ちになることがあります。」

  • 冒頭で読者の心をがっちり掴む作品と出会いたいです。『ここまで読んでくれたら面白くなるから!』という気持ちがある方もいると思うのですが、Web小説とは違って、書籍ははじめが面白くないとまず買ってもらえないのです…。だから、冒頭のつかみをしっかり意識してほしいです。」

  • 「もし受賞して書籍化されて書店に自分の作品が並ぶ場合、どのジャンル、カテゴリの棚に並べられるんだろうということを意識してみてほしいです。」

  • 「特設サイトに掲載している作品を参考にしてもらえるとよいかなと思います。まずは特設サイト応募要項を隅から隅までちゃんと読んでもらえたら!

  • 「文芸単行本編集部はカクヨムコン以外にも『横溝正史ミステリ&ホラー大賞』も開催しており、それぞれほしい作品の系統が異なります。カクヨムコンではWeb小説サイトならではの特徴がある作品に注目します。」(文芸単行本編集部)

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