カクヨム誕生祭2022で企画した 田原総一朗で「二次創作」 の最終選考結果を発表しました。 選考結果、選評は下記のとおりです。 120作品を超えるご応募をいただきまして、誠にありがとうございました。
選考結果
田原総一朗賞(最優秀賞。Amazonギフト券88000円分+面談権)
三歳の息子が田原総一朗かも知れない件。(もと) - カクヨム
大賞(Amazonギフト券10000円分+面談権)
(田原総一朗賞および大賞の副賞である面談権につきましては、カクヨム運営から別途ご連絡いたします)
最終選考作品
田原転生 ~ 残業帰りの俺がなぜか田原総一朗に転生して朝生のせいで全く眠らせてもらえない件 ~(流成玩斎) - カクヨム
憲法9条 田原総一朗 VS 天狗騨記者(齋藤 龍彦) - カクヨム
近畿の奇跡 〜総一朗とぼくの1ヶ月〜(蛾次郎) - カクヨム
異世界転移した田原総一郎、ブラック暴君と決闘する(三船とや) - カクヨム
空から降ってきた女子高生は田原総一朗〜五十六億七千万年を待ちきれず、超前倒しで、世界を救いにやってきたジャーナリスト〜(神寺茉莉(かんでら・まつり)) - カクヨム
田原総一朗VS宇宙の脅威。ちっちぇ地球で争ってんじゃねえ。超絶バトルの開幕~PART3~(小林勤務) - カクヨム
【譲りの茂平次】米寿侍・田原総一朗series(2)(嵯峨嶋 掌) - カクヨム
朝まで緑山~田原総一朗、SASUKE完全制覇への道(ハイザワ) - カクヨム
田原総一朗と田原総一朗とその他無数の田原総一朗たち(破壊神1/4《シヴァ・クォーター》) - カクヨム
総評
まず僕をモデルとした小説を集めるなんていう素敵な企画を考えてくれたカクヨムと、投稿してくれたカクヨムの作者のみなさんに心からお礼を言いたい。 遠慮なくいじってもらってうれしかったし、僕やテレビへの批判を込めた作品には特に面白く読んだ。
応募作品には朝まで生テレビをモチーフとした作品が多かった。異世界の人々、天使と悪魔、時には分身した自分と議論をするのは刺激的だったし、鬼籍に入ったパネラーと議論する作品には少し懐かしい気持ちになった。 その中から今回大賞作品として『鬼世界の田原総一朗、走馬灯の憂鬱』を選ばせてもらった。 この作品で描かれるような討論は、僕が何年かしてあちらの世界に行った後にぜひやりたいと思った。 朝晩の区別がなく、疲れず、ずっと議論できる世界。僕にとっては桃源郷だね。楽しみになってきた。
せっかくの創作なんだからと、僕が言論でなく肉体で勝負をしていく作品もいくつかあって興味深かった。インタビューでは話していなかったが、僕は彦根東高校では野球部にも在籍していて、自分たちが甲子園に行く夢物語を野球小説という形で書いていた。 残念ながら当時は甲子園にまるで縁がなかったが、母校は21世紀に入って4回も甲子園に出ている。夢物語はいつか実現するのかもしれない。この年では幸いにして割に体が動くほうではあるので、今後も体を動かすような作品を書いてもらえるよう、健康には気を付けていたいね。
そして今回の応募の一番の賞である田原総一朗賞には『三歳の息子が田原総一朗かも知れない件。』を選ばせてもらった。
僕はあらゆる強烈な個性を持つ人たちと仕事をしてきたし、個性が大事だとずっと言ってきた。この作品にはテレビに出る人たちのような派手な個性はないが、他の作品とは違った、なんとも人を惹きつける独特の世界観がある。僕をモデルとした小説でこんなに心温まるものが出てくるとは想定していなかった。もし生まれ変わるとしたら、きっとこんな感じで理屈っぽい子どもになるのは変わらないんだろうという思いもある。 作者のもとさん、素敵な作品をどうもありがとう。
SFもあり、メタフィクションもあり、他にも面白い作品がたくさんあった。 そしてホラー作家の岩井志麻子さんも含め、この企画に100人を超える人が参加してくれたというだけで本当にうれしい。 (岩井志麻子さんの作品 もんげえ総一朗けなりい(岩井志麻子) - カクヨム)
改めて本当にありがとう。とっても素敵な88歳の誕生日となった。
田原総一朗