カクヨムのユーザー収益化プログラムに関する質問にお答えします【第一回】

カクヨムの新たな取り組みについて

2019年4月1日に、カクヨムの今後の運営・開発方針に関する発表を行いました。

kakuyomu.jp

2019年秋を目処に、広告を掲載して、その広告収益の一部をユーザーの皆様に還元する機能をカクヨムに導入いたします。
また広告収益の還元に続いて、作品や作者に対して、一般読者が経済的な支援を直接行えるような仕組みの導入も検討しています。

こちらの発表内容につきまして、本日までに非常に多くの反響をユーザーの皆様よりお寄せいただきました。貴重なご意見ありがとうございます。
そちらを拝読しますと、みなさまに大きな期待をいただいる一方で、全貌が見えないことによるちょっとした不安もあるのではないかと受け止めました。

そこで、今回は本企画に関して皆様より頂戴したご意見の中から、特に多かった疑問・質問について、現時点でお答えできる範囲にてご回答いたします。

取り組みに関する質疑応答

1.ユーザーが得た収益はどのように受け取れますか?

 ユーザーの獲得した収益は現金で還元させていただく予定です。それ以外の方法は現在検討中ではありますが、将来的にはいくつかの選択肢から、任意の還元方法を選べるような仕組みにしたいと考えています。

2.広告が掲載されることによって、作品が読みにくくならないか心配です。

 カクヨムの価値として最も大切なのは、良い読書体験を提供することであると考えています。そのため、広告の掲載位置は念入りに検討し、なるべく読者の体験を妨げない適切な位置での表示を模索していきます。また、ローンチ後も広告の表示方法は継続的に見直す予定です。

3.広告掲載によって収益を得た場合、商用利用された作品として扱われますか? また、その場合商業発表された作品が応募要項に抵触する新人賞には応募できなくなるのではありませんか?

 今回の仕組みは、作品の掲載の対価(利用料)を、広告費の還元という名目でお支払するものではありません。詳細は随時お知らせいたしますが、閲覧数などいくつかの指標を用いて算出した作者の皆様の活動状況を、"カクヨムへの貢献度"という形で還元させていただくものを予定しています。
 そのため、作品の商用利用にはあたらないとカクヨムでは判断しております。
 ただし新人賞への応募につきましてはそれぞれ基準が異なりますので、詳細はそれぞれの運営元にお問い合わせください。

4.広告掲載のオン/オフは、作者が設定できるようにしてください。

 執筆活動に対しては、ユーザーによって様々な取り組み方があります。どれが良いということなく、多様なスタンスがあること自体をカクヨムでは支援いたします。広告を掲載するかどうかに関しても、作者が任意に選べることを検討しています。

5.広告掲載・収益還元は、二次創作作品も含まれますか?

 二次創作は、権利者の許諾を得たうえで、限定的な範囲で著作物の利用を許可していただいております。初期段階では二次創作ページへの広告掲載は行わない予定です。ただ、その後はサイトの経過を見ながら、関係者との調整も含めて逐次検討していきます。


本件の開発に関しては、今後も定期的に進捗報告を行い、その内容に対するユーザーの皆様からのご意見を伺いながら、開発を進めてまいります。

今回の取り組みを通して、Web小説の未来をより良い方向へと導ける価値を、カクヨムが率先して提供できるようにしていきたいと考えております。