ホラー小説は如何なものかと

ホラー小説家としてデビューする予定の海藤美乃利は、いつものように出版社から家に帰る途中だった。
突如として現れた魔方陣により異世界へ飛ばされてしまう。

今話題の異世界召喚と期待を募らせてたどり着いた先は、どんよりとした薄暗い空に生い茂って今にも幽霊が飛び出してきそうな森、目の前には闇に誘うよう大きな口を開けて自分を待ち構える古びたトンネル。
そう、自分が辿り着いた先は自分が昔書いたホラー小説の世界だった。

自分の書いたホラー作品は、登場人物すべてが死んでしまうのだ。そんな物語の主人公となった美乃利は呪いに打ち勝てるよう、奮闘するのだった。
それ以降も異世界に飛ばされたり、現実とホラー小説がリンクしてしまうと言う訳のわからない状況が続いていくのだが、美乃利は平穏な日常を取り戻すことができるのだろうか。