概要
あんたが神託の相手だ、呪いを解くため俺とまぐわってくれ…って、はぁ!?
【あらすじ】※ネタバレをふくみます
嶌国では、人々は郭壁の中で生活している。都市を囲む壁の外には森が広がり、そこは数多の妖魔たちが蠢く場所だ。移動に使うのは鳥である。船を運ぶ鳥、乗騎となる鳥。大空を自由に往く鳥たちは信仰の対象ともなっていた。
監察使の資格取得のために上京した杜詩鸞は、旅路の無事への感謝を捧げようと鳳凰を祀る神廟を訪れた。膝を折って祈っていると、顔や腕に鎖のような痣を持つ男が突然詩鸞に近付いて、無理やり口づけをする。その途端、詩鸞の肌に痣が浮かびあがり、そこから変じたホトトギスが啼きながら飛び立った。
気を失った詩鸞は、目覚めると男の屋敷にいた。男は汪令雅、都を妖魔から守る精鋭部隊、京城衛の将軍だという。
過日、都に伝説の妖魔・太風が現れ、その戦闘で令雅は身に呪詛を負ってい
嶌国では、人々は郭壁の中で生活している。都市を囲む壁の外には森が広がり、そこは数多の妖魔たちが蠢く場所だ。移動に使うのは鳥である。船を運ぶ鳥、乗騎となる鳥。大空を自由に往く鳥たちは信仰の対象ともなっていた。
監察使の資格取得のために上京した杜詩鸞は、旅路の無事への感謝を捧げようと鳳凰を祀る神廟を訪れた。膝を折って祈っていると、顔や腕に鎖のような痣を持つ男が突然詩鸞に近付いて、無理やり口づけをする。その途端、詩鸞の肌に痣が浮かびあがり、そこから変じたホトトギスが啼きながら飛び立った。
気を失った詩鸞は、目覚めると男の屋敷にいた。男は汪令雅、都を妖魔から守る精鋭部隊、京城衛の将軍だという。
過日、都に伝説の妖魔・太風が現れ、その戦闘で令雅は身に呪詛を負ってい
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