時は戦乱の時代。襲撃を受け深手を負った魔族の主人公が、翼族の少女と人間族の青年に拾われるところから物語が始まります。
翼族を喰らう魔族から翼族を守る人間族の革命軍に身を寄せるようになった主人公が、種族という垣根を超え、戦うことを選んでゆく戦記物です。
このお話の鍵となるキャラクターは主人公のシャイルです。
彼が誰のために戦うことを選び、また魔族の王との関係性が浮上した時にどういう道を選択していくのか。
どういう想いで彼がその道を選んだのか、ぜひご自身の目で見届けてください。
主軸は魔族と人間族の抗争で、ファンタジーでありながら殺伐とした時代背景が非常にリアルで、個人的には好き要素の一つです。
兄弟間の愛憎だったり、友情あり、恋愛要素ありなので、人と人との縁や絆が好きな人には刺さる作品だと思います。
運命や因縁といったものが大好物な人にもおすすめ!
大切な人を守るため。また、喪った人が再び生まれ変わった時、平和で幸せな世界で再び迎えられるように、主人公たちは戦います。
まだ物語は途中。大丈夫、まだ追いつけます。一緒に彼らの物語を最後まで見届けましょう!
ぜひ、ご一読ください。
完全架空の異世界を舞台に、あらゆる種族から恐れられる「魔族」の主人公が種族の垣根を越えて人々を救うために立ち上がる物語。これだけ聞くと極々王道ファンタジー。
しかし私から言わせてもらうと、この作品の本当に面白いところは実はそこではなく。
この作品の特筆すべき点は、敵の長である「魔王」のキャラクターがこれまでの既存の作品と完全に異なる点です。
破壊の限りを尽くす純粋悪、暴虐の君。
あるいは
悪に堕ちるだけの悲劇を経た不運の君。
これまでのラスボスといえば概ねこの二択でした。
しかしこの作品は、そのどちらとも違う第三のラスボス像を描いています。詳しくは途中から…なのですが、それを経て読む主人公との対立は非常に興味深い。
それまでもよく練られた世界観、個性的なキャラクター、子細な生活描写、序盤から飛ばす本格的なアクション&軍略展開など、見どころはたくさんあったのですが。先で述べたターニングポイントからの面白さは別格です。
現在ミッション2。
今後主人公サイドと魔王サイド、それら陣営に属する各キャラクター達の争いがどうなるのか、どう結末を迎えるのか、非常に楽しみです。
最後に作者様へ。
もしもこれらレビューが悪質なネタバレであると思われましたら、躊躇なく削除お願いします。
そして、極々個人的には……架空世界の文化、技術、生活、食事風景などの描写が大好きなので、そこを入れてくださって心からありがとうございますと!お伝えしたいです!!ありがとうございます!!!
あと推しはヴェルクです。本文読んでる時点で好きでしたが、設定画で撃ち抜かれました。ず、ずるい…!!!あの見た目はずるすぎです!!