第32話

医務室に入ると



運の悪い事に



堀内旬が診察に来ていた。



彼と一瞬目が合ったけど、


「早く!パスワード!」



北澤先生の声が飛んでくる。


「今入れますから、」



「あ、水沢クン昨日駅前にいたでしょ?彼女らしきコと、」




「プライベートですから言いません。」




なんだよ北澤先生に見られてたのか。



「手なんか繋いで~、」




「はい、パスワード入力しました!忘れないでくださいね!」



俺は診察室から出ようとしたその時、




「水沢さん、」




嫌いな堀内旬に呼び止められてしまった。

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