第21話

「夢でしたか?」




「…はぁ、はぁ、夢では…ありませんでした、」



凄い、イッてしまった。



会社で!!




「電気つけようか?」



「ま、待って下さい!着替えを。」



アタシは散らばっている服や下着をかき集める。



なのに水沢さんは言う事を聞いてくれなくて



あかりをつけた。



「わっ、ま、眩しいですっ、」




アタシが目をつむると


水沢さんはアタシに服を順番に着せてくれた。




「あ、ありがとうございます。」




「まったくだよ、社内で俺を盛らせてさ、」




「アタシのせいなんですか?」




「他に誰がいるんだよ、」


そうは



思えませんが。



「さむっ、何か飲んで帰ろう」



水沢さんは自分の身なりを整えると、アタシの手を引いて用度室を出た。

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