第9話

「気になるって普通の事だと思いますけど…。」



「あ、よかったねバックアップ機能が働いてるから。」



あ、もう切り替わってたのね。

アタシだけ水沢さんの言葉を気にしていたんだ。




「ばかみたい。」




「は?」



水沢さんは怪訝な表情をする。



「なに、“ばかみたい”?」



うわ!いつの間にか口に出ていたっ!



「あ、いや、それはアタシの事であって、水沢さんの事ではありません!!」




「ふうん、そうだね。君は“馬鹿”だもんね、」




「はい……って!?」




この人いま



アタシの事ダイレクトに



“馬鹿”って言った!

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