「まや、」

アタシが一課のフロアから出ると水沢さんが後ろから声をかけてきた

「……」

「なに？」

「別に、」

「別にって顔してねぇよ？あ、澄田と話してたから？」

「いろんな部署でオトモダチがいるんですね。」

うわ、

この言い方はマズイ。

水沢さんは笑う。

「そりゃね、ＳＥしてたら全部のフロア把握してないと働けないわけよ、まやサン？」

「……すみません。」

だってあの澄田さんとは親しい感じが密に見えたから。

「あの子は大事だよ、」

アタシはその言葉に

胸がチクンと痛む。

「そう……ですか、」

アタシが俯いてそう言うと

「いいね、その勘違いの仕方。超エッチしたくなる、」」

……

この人は、

馬鹿だ！！

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