第7話
「今、総務課に連絡したら退社したって言ってたから。」
「あ、そうなんですか…ありがとうございました。」
アタシは浅くお辞儀をする。
そしてアタシは管理ソフトを開けて残業を始める。
「今から残業するの?」
後ろから水沢さんの声がするけどアタシは振り向かずに返事をする。
「明日までにって上司に言われてるんです。」
「……そうなんだ、じゃあ俺帰るから。」
「お疲れ様でしたー。」
アタシは誰にでも言うような簡単な挨拶をした。
用度室のドアが閉まる。
……それだけ。
だってアタシと水沢さんは同僚なんだもの
「……。」
あんな浮気するようなひとに愛想よくなんて出来ない。
出来ないのに…、
ホントのアタシは
まだ彼の事が心のどこかで好きだ。
だって
片思い歴4年ともなると
そうそう諦めるのも
時間がかかる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます