いぢわるな身体

第18話

水沢さんはアタシが着ているジャケットを脱がす。



「ち、ちょっと水沢さんっ!」



アタシは抵抗するけど


力には勝てないし。


なんか、



「ホントに嫌ならもっと抵抗しないと。どした?手が止まってる、次はブラウスを脱がすけど?」




水沢さんは脱がしたジャケットをバサッと床に落とした。




真っ暗なのに器用に彼の手は順番にブラウスのボタンを外してゆく。



「水沢さん、ひとつ聞いてもいいですか?」




「うん?藤森さんが朦朧とする前に答えてあげる。」



ブラウスも脱がされて



アタシの上半身はキャミソール姿になってしまった。



「アタシの事、嫌いではないんですよね?少しは…ちょっと好みのパーツがあったりしますか?」




「…なに言ってるの?」



シュルッと水沢さんの



ネクタイが外れる音がする。


「だから…アタシを少しでも、」




「好きだ、」



水沢さんの声が室内に



響いた――――。

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