第33話

「なに、診察はいいの?」


「胃薬貰っただけなんで、」



俺と堀内旬は医務室の隣のラウンジに座る。




「・・で?」



俺は自販機の中でもいかにも甘そうな


イチゴ・オレのボタンを押した。



それを見て堀内旬は、



「水沢さんのイメージじゃないですね、イチゴ・オレとか。」




「あー、昨日藤森さんにも言われたかなぁ?」




俺の言葉に彼は反応する。



「…まやと話したんですか?」




「うん?付き合い始めたし。」




「水沢さん!彼女を振り回さないでください!」




「…振り回してないよ?」



「あんたの変な噂はいくつもあるんだよ!そんなやつにまやはっ、」




「返してもらうだけ。」



「はい?」




「彼女は俺を好きなの、君じゃないよ。」



ムカついたから


つい嫌な言い方をしてしまった。

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