第4話

「アタシ、SEの水沢さんと寝たの。」



それを聞いたのは、水沢さんと付き合い始めて一ヶ月経った頃。


秘書課のある女の子達が社内カフェで話していた。




「え~!?あんた抜け駆け!で、どうだったの?」




「ふふ、秘密よ。」




隣の席から嫌でも聞こえてくる不快な声。



「モテる水沢さんをどうやって落としたのよ~」




「そんなんじゃないわ、割り切った付き合い。」




「うわ~、オトナの関係ってやつかぁ、でも水沢さんだったらアタシもOKかな、」




……信じられない



この秘書課の女の子も




水沢さんも!



そんな人だったなんて。

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