第16話

水沢さんの勢いでアタシは壁に背中をぶつけてしまう。


その拍子に室内の明かりをOFFにしてしまい



用度室は真っ暗になった。



い、痛いっ背中、



水沢さんはアタシから唇を離す。




「……そういえば、俺藤森さんにキスするの今日が初めて、」




「そ、そうですね…、水沢さんちょっと退いてくれませんか?背中で電気のスイッチ消してしまって・・」



だけど水沢さんは一向に退く気配はなくて、




「あの、水沢さん?」



真っ暗だから彼の表情なんて分からない。



すると、




「藤森さん、俺と浮気してみる?」




「はい?」




アタシは今なにをこの人に言われたの?

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