第40話

「あ、ああ~!?ちょ、何するんですか!最悪です、」



水沢さんはクリームのついたアタシの頬を今度は親指で拭って、アタシの唇につける



「……っ、」



水沢さんの指が唇に触れるとアタシの身体もビクンとなる。




「綺麗にしてくれる?」




「は……?」



「ほら、手にクリームついてるから、」




そ、それって舐めてって事!?



水沢さんは笑っている。


アタシがどう出るか試しているんだ。



「ほら?はやく、」



水沢さんの親指はアタシの唇に触れたまま……。



「み、水沢さんがアタシにつけたんですよ?」




「だから、なに?」




「だから……水沢さんがアタシを綺麗にしてください。」



アタシの心臓の音は早過ぎて


呼吸をするのさえ



辛くなっていた。

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