夏の夜空に

高校三年の夏休み、大好きな彼、朝陽と夜空に打ち上がる花火を見つめる美緒。朝陽は『来年も一緒に花火を見よう』と優しく微笑んだ。しかし、その数ヶ月後、朝陽は交通事故でこの世を去ってしまう。失意の中、親友の智美に支えられ高校を卒業した美緒は大学へと進学する。季節は巡り、夏を迎え帰省した美緒は朝陽の家に友人らとお参りに行く。いつもいたはずの朝陽がいない夏を迎える美緒、そんな中、アルバイト先で想汰というあどけない男の子に出会う。何かと美緒を気遣う想汰、いつしか美緒は想汰に心を許すようになるのだが……。