概要
そんな桔梗のもとへ、ある日、村長である佐平がやって来る。
佐平は桔梗に「とある貴人の世話をしてくれないか」と依頼する。
なんでもその「夜叉」と畏れられる貴人は都で罪を犯し、罪人として過ごしているという。
農繁期の手伝い免除の代わりに、桔梗はその貴人の世話をすることになるのだが……。
※あくまで架空の国です。時代設定としては、鎌倉時代初期から中期ぐらいですが、あくまでイメージです。なので階級や地位の名称が違う場合があります。また貴人は烏帽子をかぶっていませんのであらかじめご了承ください。
毎日更新を心がけますが、時々お休みをいただくかもしれません。
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- ★★★ Excellent!!!素顔を隠した少女と夜叉と呼ばれた罪人の織りなす和風恋愛ファンタジー
自身を育ててくれた祖父の言いつけを守り、他者と会うときには顔を隠して生活を送っている桔梗。
普通の農民とは違って、山の民という身分で慎ましい暮らしをしていた桔梗が、とある貴人の世話を申しつけられたところから物語は始まります。
その貴人は、夜叉と呼ばれた罪人。
どんな恐ろしい罪人なのかと、どきどきハラハラしながら読み進めていくのですが……。
桔梗を迎えてくれた貴人は夜叉とは思えぬくらいに温厚でやさしい人であり、まともな飲み水さえ与えられていない状況においても、自らの罪の故と受け入れるほど心の広い人物でした。
そして一方の桔梗にも、自身が知らない秘密があって……??
すこしずつ近づいて…続きを読む - ★★★ Excellent!!!歴史の裏側にある純愛の物語
山の民として里とは離れて暮らす桔梗。今は亡き祖父の言いつけを守り、人と会う時は素顔を頭巾で隠して生活している。
ある日、村長に罪人の世話をするよう命じられる。その罪人は、元は都で暮らしていた貴人で、今は村で蟄居している状態だというのだが……。
この貴人、戦場での戦いぶりから、夜叉と呼ばれていて、それはそれは恐ろしい噂があるお方。
しかし。実際会ってみると、彼は温厚でやさしく、頭巾で顔を隠している桔梗に対しても、奇妙がることもなく接してくれる。
主に食事の世話を任された桔梗なのだが、罪人とはいえ、相手は貴人。緊張しつつ仕事に取り組もうとするも、信じられない状況が発覚。
用意があると聞い…続きを読む - ★★★ Excellent!!!頭巾を被ったヒロインと、『夜叉』と呼ばれた罪人。
舞台は架空の国、となっておりますが、作者様のあらすじによりますと、イメージとしては鎌倉時代初期から中期なのだそうです。私の勝手なイメージですと、鎌倉時代と言えば、何やら血なまぐさい戦の時代だったりします。全然そんなことないかもですが。歴史のこと、よくわからんのでね。
ただ、私のそのぼんやりイメージが、あながち間違いでもなさそうなのです。
農民と区別されて山の民として暮らしていた桔梗は、少々他の人達と違うところがあり、村人と接する際には頭巾をかぶっています。なぜそんなにも隠すのか?!と思っておりましたが、もちろん、その理由は物語が進むにつれて明らかになるわけですが、そこはまぁ置いときまして…続きを読む - ★★★ Excellent!!!夜叉と呼ばれる美しい貴人の世話を命じられた娘に隠された秘密は……?
祖父を亡くし、ひとりぼっちになってしまった少女・桔梗。
農民ではない彼女は、村の者からもつまはじきにされていた。
だがある日、村長がわざわざ桔梗を訪ねてに頼み事をする。
それは、罪を犯して蟄居となった「夜叉」と呼ばれる貴人・景親の世話をしよというもの。
恐ろしい二つ名に不安を覚えながら景親のもとを訪ねた桔梗が出逢ったのは、牢に囚われた美しい貴人で……。
牢の格子越しの桔梗と景親のやりとりにどきどきすることはもちろんですが、桔梗の暮らしぶりなどの丁寧な描写にひたすら感心してました……っ!
こういうディティールをしっかり描かれているからこそ、さらに二人を応援したくなるのだろうな、と……(…続きを読む - ★★★ Excellent!!!運命の姫巫女は、悲しい運命に翻弄されてしまうのか
村とは区別された、山の民として暮らす桔梗。
そんな彼女は、訳あって頭から頭巾を被り、村の者には決して顔を見せない生活を送っていました。
村の者は、そんな彼女を自分たちとは違うものとして見下しているのですが、そんな奴らとは関わらなければいいとは言えないのが辛いところ。
生活をしていくには、嫌でも繋がりができてしまうのです。
ある日そんな桔梗のところに村長がやって来て、ある貴人の世話をしてくれないかと言われるのですが、これが彼女の人生のターニングポイント。
とはいえ、ここでいきなりシンデレラになるわけではありません。
その貴人。都で罪を犯したため罪人としてこの地に来たのですが、ただの悪いやつ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!頭巾で顔を隠したヒロインと、夜叉と呼ばれた罪人の和風異世界ファンタジー
鎌倉時代くらいの昔の日本を彷彿させるけど、日本とは違う異世界。
主人公の桔梗は、人に顔を見せるなという祖父の言いつけを守って、頭から頭巾をかぶり、山暮らしをしていた。
しかしそんな奇抜な格好をしていることもあり、近くの村に住む人の桔梗の扱いはひどいもの。
気味が悪いと罵り蔑む、最低な人たちですよ。
しかし、そいつらがある日、桔梗に仕事を頼みます。
それは、都から来た罪人の、お世話をすること。
その罪人の名は、景親。
夜叉という異名を持ち、戦場で活躍をしてきた男。
しかしどんな恐ろしいやつかと思いきや、会ってみれば驚くほど穏やか。
頭巾で顔を隠してる桔梗にも、優しい対応。
お世話をする中…続きを読む